[報道] 被災ペットの同行避難体制整備を 環境省が指針素案まとめ
素案では、被災ペットの保護などに関し、東日本大震災の際は自治体や獣医師会、動物愛護団体の連携が「十分でない事例がみられた」と分析。動物愛護管理推進計画だけでなく地域防災計画でも、同行避難や避難所でのペットの管理などを盛り込み、普段から地域ごとの協力体制を整備しておくよう促している。
また、ペットの個体識別の実施率は、2010年度の調査で犬は約36%、猫は約20%にとどまると指摘。迷子や、災害時に離れ離れになることも想定し、マイクロチップの普及を促進することや、装着の義務化検討も明記した。
素案では、自治体が飼い主から引き取る犬や猫の数を2023年度までに年間10万匹とし、2011年度の約22万匹から半減させる目標も盛り込んでいる。
ハザードラボ 2013年06月07日
避難所へのペット持ち込み 4人に1人が反対
復興庁の発表によると、2013年4月4日時点でも、東日本大震災によって自宅から避難している人が309,057人、そのうち125人は、仮の住居等にも入居できず、親族や知人宅等にも入居していません。震災から2年以上経過した今でも、公民館や学校などに開設されている避難所で日々を過ごしている方が、まだそれだけの数いるということ。
なぜ2年以上経っても避難所を出られないのか?と疑問もあります。しかし自治体等が用意する仮設住宅に移ると近所に住む人たちと離れてしまうため、独り身の方の中には、孤独死につながりかねないという恐れもあり、移ってからの支援体制に課題も残っています。
これまでも、避難所への持ち込みを拒否され、ペットとの車中生活を余儀なくされる被災者の方がいたり、原発事故によって警戒区域内になったエリアでは、犬や猫などを残して避難したことで、餌不足で死なせてしまうケースもありました。環境省ではこういった事態を受け、ペットを家族の一員と捉え、「一緒に避難することが被災者の心の安定にもつながる」と判断し、避難所、仮設住宅での受け入れを自治体に要請。
しかし、ここで難しいのが、仮設住宅等では避難者の孤立が問題になるのとは反対に、避難所では大勢の人がひとつの大きな部屋で過ごすため、プライバシーの保持が課題として残ることです。ペットが苦手な方もいることでしょう。そこで聞いてみました。「『避難所でペットOK』要請の方針をどう思う?」結果は以下の通りです。
妥当:67.4%
妥当ではない:26.7%
その他/わからない:5.9%
(Yahoo!ニュース 意識調査調べ、対象は4万178人 ※2013年5月14日16時50分現在)
約4人に1人の方が「妥当ではない」と回答しました。コメントでは
「最近はアレルギーも多い。屋外犬などは衛生面のクリアも現実的には難しいでしょう」
「散歩中に糞尿の始末もしない、リードをキチンと着けない、注意すれば逆切れ…こんな飼い主が多いから迷惑なんです」
「赤ちゃんが泣くのは仕方ない。でも、『犬も家族だから鳴くのは仕方ない』とは思えない」
「貴重な水や食糧を動物に与えるのはおかしいです」
「家畜の牛を大量に連れてきて『家族が飢えている、食べ物を!!』とか言ったらどうするんだろう??」
というように、「臭い」や「鳴き声」「食料不足」で他の避難者に迷惑がかかるという意見や、
「『ペットは家族である』と立法してから動くべきだと思う。当然、住民税も課税してね」
「爬虫類は?魚や鳥は?法案出した人そこまで考えて言ったのでしょうか?」
といった、法整備や「ペット」の範囲の定義が曖昧なことから「妥当ではない」と考える意見も目立ちました。
そんな中、多数派を占めた賛成派のコメントでは
「ペットは家族です!生きる権利がある。ルールには従わないといけないとは思うけど、当然です」
「衛生面に十分注意を払うこと。また、動物の嫌いな人がいることを忘れないこと」
「避難している家族も癒されると思う。ただでさえ不安なのに、ペットの事まで心配をさせるのはかわいそう」
と、当然のことと考えながらも、他の人に迷惑をかけないように気をつけるべきだという意見が目立ちました。
記者の友人で、阪神淡路大震災で被災した経験を持つ人に聞いてみたところ、彼がいた避難所には、残してきたペットの様子を見るために避難所から自宅へ通う人もいたそうです。本来は癒しを求めてペットを飼う人が多いはず。そんなペットが心配の種になってしまうことのないようにしたいものです。
マイナビニュース 2013年05月15日
反対は4人に1人。
もっと多いかと思ってた。
反対意見の中にある「散歩中に糞尿の始末もしない、リードをキチンと着けない、注意すれば逆切れ…こんな飼い主が多いから迷惑なんです」。
こう思わせたのは一部の飼い主の責任。
避難云々以前に動物嫌いの人を増やすのは、動物好きの心無い行動が原因の場合があります。
気を付けましょうね。
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