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オオカミでイノシシ駆除、計画に「危険」指摘も /大分

読売新聞 2010/12/30

畑の作物や植林の樹皮を食い荒らすシカやイノシシ駆除の切り札として、海外から輸入したオオカミを野に放つ計画が、大分県豊後大野市で浮上している。

 国内での実例はないが、米国の世界自然遺産・イエローストーン国立公園で実績があるという。食害に頭を悩ます市は来年度、手始めにシカの生息数などの調査に乗り出す方針だが、専門家の間では、生態系の崩壊に加え、人や家畜が襲われる危険への懸念が強く、論議を呼んでいる。

 大分、宮崎県境の祖母・傾山系のふもとに広がり、農林業が盛んな豊後大野市では、シカやイノシシの食害が後を絶たず、サツマイモ、シイタケ、特産のカボス、植林のヒノキやスギを中心に、2009年度の被害額だけで約2300万円に上る。

 市では地元の猟友会に依頼し、今年、シカ約330頭、イノシシ約500頭を駆除したが、繁殖による増加に追い付かず、食害は一向に減らない。

 今回浮上したオオカミの投入計画は、獣医師や大学教授らで作る「日本オオカミ協会」(東京、240人)が提案しており、橋本祐輔市長らが今年に入り、「対策の切り札にならないか」と検討を始めた。国内に実例はないが、協会には四国の自治体などから問い合わせが入っているという。

 かつて国内に生息したニホンオオカミは乱獲などで100年ほど前に絶滅したため、協会は、ニホンオオカミの亜種ハイイロオオカミを中国やロシアから輸入することを勧めている。国内ではすでにペットなどとして個人的に輸入する人がいるという。

 協会によると、イエローストーン国立公園では、かつて1万3000頭に上るシカが9000平方キロの植樹を荒らしたため、オオカミ31頭を放った。その結果、シカは一挙に6000頭減った。野生生物の保護にも詳しい同協会会長の丸山直樹・東京農工大名誉教授は「オオカミの捕食効果は大きい。習性上、人を襲うことはまずない」と話す。

 一方で、計画を疑問視する声は強い。大分県環境保全審議会委員のNPO法人・おおいた生物多様性保全センターの足立高行理事長は「元来、生息していない動物を持ち込み、生態系が崩壊した例は数多い」と指摘する。沖縄では、ハブの駆除のため、マングースをインドから持ち込んだところ、天然記念物のヤンバルクイナなどの被害が相次いだ。

 また、環境省野生生物課も「オオカミが人や家畜を襲わないという証明はされていない」としており、豊後大野市に隣接する竹田市で60頭の肉牛を飼う畜産業釘宮永路さん(50)は「牧草を食べに頻繁に現れるシカやイノシシを追い、オオカミが人里に下ってこないか」と表情を曇らせる。

 しかし、ほかに有効な対策を見いだせない実情もあり、橋本市長は「十分議論を重ね、計画の実現を模索したい」と話している。



やっぱり生態系の崩壊が指摘されましたね(素人の私でも思いつくのですから)。

それにしても、この市長はどうしてオオカミを野に放ちたがっているのでしょうか?

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動物を育む森の再生を /岐阜

朝日新聞 2010/12/29

「もう、クマだらけ」
 飛騨猟友会古川支部の中垣久道さん(71)は、今年の手帳を見てため息をついた。

 全国でツキノワグマの出没が相次いだ一年。中垣さんの暮らす飛騨市でも、11月までに昨年の約2・5倍にあたる79頭が捕獲された。手帳にもクマの情報が並び、9月6日の欄には、同市古川町だけで6頭がわなにかかったと記されていた。

 市林務課によると、市内では3年前から急に「ナラ枯れ」が広がり、エサが不足しているとみられる。クマには捕獲数の上限があり、地元の猟友会が毎日わなを見回り、多くを逃がした。だが、9月には、クマを逃がそうとした中垣さんらが襲われた。

 クマが捕獲されると、通常はおりごと山奥に運ぶ。人間が自動車の中に隠れて安全策をとってから、扉を開けるという。だが、事故が起きたわなはイノシシ用で格子が細く、かかったクマは体重が約120キロもあった。おりが傾斜地にあったこともあり、運び出せなかった。

 中垣さんらは仕方なく、トタン板や樹木に隠れて扉を開けた。すると、クマが仲間の男性(69)に襲いかかった。男性にのしかかった状態のクマを、約1・2メートルの至近距離から中垣さんが撃って仕留めた。男性は、クマの爪や貫通した弾で負傷した。

 その後も、市街地でクマが暴れると猟友会が駆けつけて仕留めてきた。「銃を始めて1年や2年では、こんな芸当はできん。でも、訓練をする射撃場が整備されておらず、今後が心配」と河瀬善守・古川支部長は話す。

 クマを殺して処分することには、批判もある。飛騨市で10月、クマが市街地の住宅展示施設に入って射殺され、映像がニュースで流れた。すると、市役所に「殺さずにすむ方法はなかったのか」「生き物の命を大切に」と批判が寄せられた。名古屋市のある女性は、「私の子どもは『くまのプーさん』が好きなので、映像を見てショックを受けた」と抗議したという。

 「クマが身近に暮らしている地域だから、住民も(捕殺を)涙が流れるような思いで見守っている。でも、エサがとれないから街に出てきた。山に返しても、生き延びられるか分からない」。住宅展示施設でクマと鉢合わせ、間一髪で逃れた砂田芳道さん(63)は複雑な心境だ。

 侵入したクマは体長約150センチ。本来は体重が110キロはあるはずなのに、量ってみると約80キロしかない。あばら骨が浮き出し、胃の中に何も食べ物がなかった。

 「出てきたくて出てくるのではないのに」。飛騨猟友会の中垣さんにも、人里に出てわなにかかったクマが、そう訴えて怒っているように思えてならないという。

 「捕獲の上限を守るだけではクマの保護につながらない。何十年もかけて、クマやほかの動物が住める森を育てないと」。中垣さんの訴えが胸に響いた。

 相次いだクマの出没 県によると、今年の県内でのクマの目撃数は、飛騨、高山、白川の3市村で、県全体の半数を占めた。ツキノワグマは希少野生生物で、県は年間捕獲数の上限を109頭と定めている。だが、今年はエサ不足などから人里に相次いで出没。11月までに昨年の5倍にあたる227頭が害獣として捕獲され、211頭が殺処分された。おりにかかったクマを逃がそうとして猟友会員が襲われるなど、人身事故も5件あった。



ナラ枯れの問題は今年だけでは収束しないでしょうから、来年や再来年もクマ出没の問題が発生するでしょう。
目先の対処も必要ですが、長い目で森を再生していかないとまた多くのクマが殺処分されてしまいます。

保護団体やボランティアレベルでは、森の再生活動やクマに食料を供給する活動が行われています。
この活動に国が参加して、処分に使っている費用を再生に使うべきではないでしょうか?

森を壊したのは人間です。森を再生出来るのも人間です。

参考URL:
日本熊森協会

| 報道 | 14:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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市営住宅に犬放し飼いで明け渡し 飼い主に福井地裁判決 /福井

福井新聞 2010/12/29

 市営住宅で犬を放し飼いしたとして、福井市が飼い主の男性に住宅の明け渡しを求めた訴訟の判決言い渡しが28日、福井地裁であり、平野剛史裁判官は明け渡しを命じた。

 判決で平野裁判官は▽市営住宅条例は周囲の環境を乱す迷惑行為を禁止している▽市は男性に「ペット類の飼育は禁止」と書かれた「入居者の心得」を渡し、男性はその内容を承諾した▽男性は住宅で犬を放し飼いし、狂犬病の予防接種を受けさせず、犬が近所の子どもにほえたり、付近で便をしている―などとする市の主張を事実と認めた。

 その上で「ペットがいると室内の傷みが早くなり、市営住宅に入りたい人が動物好きばかりとは限らないので、市が市営住宅でペットの飼育を禁止することは唯一の正解ではないにしても、間違っているわけでもない」として、ペット飼育禁止のルールを尊重する立場を取り「男性は市営住宅の賃貸借契約を解除されても仕方のない立場にある」とした。

 市住宅政策課によると、市がペットの飼育を理由に市営住宅の明け渡し訴訟を起こしたのは初めてで、久保信夫課長は「付近住民からの苦情を受け再三注意したが応じなかったので訴訟に踏み切った。市営住宅でのペットの飼育は近所の迷惑になるのでやめてほしい」と話していた。



こんな人間がいるから、飼い主の質が問われ、公共の住宅でペットと暮らせなくなる。
世の中には他の人に迷惑をかけないように注意を払ってペットと暮らしている人が大勢いるというのに。

飼育が禁止されているとは言え、一人暮らしでペットがかけがえのないパートナーとなっている方も多いと思います。
そういう方も安心してペットと暮らしていけるように、公共の住宅もペット可とならなければいけないのに、こんな人がいるために、ペット不可の住宅が増えなければいいのですが。

| 報道 | 14:35 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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オオカミ放ちシカ駆除、食害困り豊後大野市が検討 /大分

読売新聞 2010/12/29

畑の作物や植林の樹皮を食い荒らすシカやイノシシ駆除の切り札として、海外から輸入したオオカミを野に放つ計画が、大分県豊後大野市で浮上している。国内での実例はないが、米国の世界自然遺産・イエローストーン国立公園で実績があるという。食害に頭を悩ます市は来年度、手始めにシカの生息数などの調査に乗り出す方針だが、専門家の間では、生態系の崩壊に加え、人や家畜が襲われる危険への懸念が強く、論議を呼んでいる。

 大分、宮崎県境の祖母・傾山系のふもとに広がり、農林業が盛んな豊後大野市では、シカやイノシシの食害が後を絶たず、サツマイモ、シイタケ、特産のカボス、植林のヒノキやスギを中心に、2009年度の被害額だけで約2300万円に上る。

 市では地元の猟友会に依頼し、今年、シカ約330頭、イノシシ約500頭を駆除したが、繁殖による増加に追い付かず、食害は一向に減らない。

 今回浮上したオオカミの投入計画は、獣医師や大学教授らで作る「日本オオカミ協会」(東京、240人)が提案しており、橋本祐輔市長らが今年に入り、「対策の切り札にならないか」と検討を始めた。国内に実例はないが、協会には四国の自治体などから問い合わせが入っているという。

 かつて国内に生息したニホンオオカミは乱獲などで100年ほど前に絶滅したため、協会は、ニホンオオカミの亜種ハイイロオオカミを中国やロシアから輸入することを勧めている。国内ではすでにペットなどとして個人的に輸入する人がいるという。

 協会によると、イエローストーン国立公園では、かつて1万3000頭に上るシカが9000平方キロの植樹を荒らしたため、オオカミ31頭を放った。その結果、シカは一挙に6000頭減った。野生生物の保護にも詳しい同協会会長の丸山直樹・東京農工大名誉教授は「オオカミの捕食効果は大きい。習性上、人を襲うことはまずない」と話す。

 一方で、計画を疑問視する声は強い。大分県環境保全審議会委員のNPO法人・おおいた生物多様性保全センターの足立高行理事長は「元来、生息していない動物を持ち込み、生態系が崩壊した例は数多い」と指摘する。沖縄では、ハブの駆除のため、マングースをインドから持ち込んだところ、天然記念物のヤンバルクイナなどの被害が相次いだ。



何かの動物の数を減らす為に別の動物を投入する。
その結果投入した動物の数が増えすぎて、また駆除を行う。

人間ってどこまでおろかな事をくりかえせば気が済むのでしょうか?

この行為は生態系を狂わす要因にならないのでしょうか?

| 報道 | 14:13 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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恵まれない犬猫のために 本庄でチャリティー絵画展 /埼玉

埼玉新聞 2010/12/28

 本庄市児玉町金屋の「ぎゃらりーアトリエ・ハルマン」で、画家清水ハルマンさん(60)の年末年始チャリティー展が開かれている。絵画の販売を通して、恵まれない犬猫のためのチャリティー運動に役立てるのが目的。年内は28日まで。年始は1月8日から16日まで開く。

 ハルマンさんは長崎県出身。ル・サロン(フランス芸術家協会)永久会員で、日本癒し絵協会特別会員でもある。今年は8月に台湾・台北アートフェア2010、10月にフランス・ルーブル美術館内でのサロンアートショッピングに油絵を寄せるなど活躍している。

 本庄市に移り住んで6年になるハルマンさん。「芸術文化の発展に貢献したいと思い、絵画教室のための『ぎゃらりーアトリエ・ハルマン』を10月にオープンさせた。今回のチャリティー展が恵まれない犬猫たちを救う一助になればと開いた」と話した。

 ハルマンさんの夫は俳優で画家の清水章吾さん(67)。犬好きとしても知られており、チャリティー展では愛犬ポメラニアンの「ポエム」を描いた絵を寄せている。ハルマンさんは「ポエムは処分されそうだった犬で、かわいそうなので引き取った」といきさつも話した。

 チャリティー展では、台北での作品「聖母子」やルーブル美術館内での作品「浅間山讃歌」、年末年始ならではのめでたい七福神の絵画や招き猫の版画「金運の神様」など、名刺サイズから60号まで、約100作品を展示、販売している。

 また、絵画で文化功労者の草間弥生さんら著名な画家の作品も展示、販売している。

 問い合わせは、アトリエ・ハルマン(TEL0495・72・6281)へ。

| 報道 | 15:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「小さな命 救って」 犬・猫の飼い主探す /山梨

山梨日日新聞 2010/12/27

 犬や猫を保護して新しい飼い主を探している市民団体アニマルレスキュー隊が26日、中央市のスーパーで「飼い主探し会」を開いた。

 同隊メンバーは、買い物客に保護した犬や猫合わせて10匹の飼い主になるよう呼び掛けた。猫2匹が引き取られることになり、代表の小野京子さん(54)は「新たな飼い主には大事に育ててほしい」と話していた。

 県内で殺処分される犬や猫は、年間約2千匹に上る。同隊が今年飼い主を仲介したのは約100匹といい、来年も一匹でも多くの小さな命を救っていく考え。

| 報道 | 03:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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牛乳生産試み新た 遺伝子技術で質、量向上

神戸新聞 2010/12/27

 牛は出産しないと牛乳が搾れない‐。周囲に聞くと、乳牛は子牛を産まなくても、牛乳を作り続けると思っている人は意外に多かった。酪農経営では、途切れなく搾乳するために雌牛の確保が欠かせない。一方、酪農家は動物相手の仕事で休みが取りにくく、作業負担も大きい。酪農の現場を訪ねると、生殖の先端テクノロジーとロボットの最新技術が駆使されていた。命を育むミルクのハイテク事情を追った。

 酪農家の間で「画期的な精液」といわれる商品が3年前、国内で販売された。乳量が減った雌牛を、計画的に更新することは酪農経営に不可欠。そこで雌牛ができる精子を選別した「判別精液」が技術的に可能になり、各国で一気に広がったという。南あわじ市の酪農家、藤田雄三さん(45)も判別精液を使い始めた一人。「後継の雌牛を安定的に確保できる」と喜ぶ。

 国内で判別精液を扱う社団法人・ジェネティクス北海道(札幌市)によると、特殊なレーザーを精液に照射することで雌雄の選別が可能という。雌ができる確率は95%。「精度が高い装置が米国で開発され、世界中で広がった」と話す。

 これまで産み分けには「判別受精卵」が使われていた。受精卵の表面を切って細胞の一部を取り出し、遺伝子を増幅させて雌雄を見分ける。が、選別のたびに母牛から受精卵を取り出した上、雌が生まれると分かれば再び母胎に戻す必要があった。

 判別精液では、精子と卵子を結合させるだけで完了。高い技術もいらず手間とコストを抑えられる。従来の精液は平均1本2千円だが、判別精液は3~4倍。受胎率は10~15%下がるが「需要が多く、生産した分は完売している」(同法人)。

 酪農経営には、効率的に雌を産むだけでなく、1頭当たりの搾乳量を増やすことも必要だ。

 欧米では遺伝子検査の技術の実用化が進み、乳量が豊富な牛をつくる改良のスピードが上がっている。これまで種牛の能力を見極めるには、実際に産ませた子牛を成長させて、乳量などを比較・検証するのに5年はかかった。今では生後すぐに体毛を採取して遺伝子の配列などを調べれば、成牛時の乳量や乳質、体形まで分かるようになったという。

 遺伝子技術が進化する欧米の流れを受け、藤田さんの農場も国際色が豊かになってきた。飼養60頭のうち“カナダ産牛”が2頭含まれる。ただ、生きたまま輸入したのではなく、海を渡ってきたのは凍結受精卵だ。既存の雌牛を借り腹にして生まれた。他の牛より乳量の5割アップを目指す。

 2008年、南あわじ市の酪農家35人で「受精卵研究会」を結成した。輸入業者を通じてカナダ、米国から優れた能力を持つ乳牛の受精卵を購入し、乳量や乳質の改善に取り組む。同会会長の藤田さんは「中には品評会で入賞する乳牛もできている」と胸を張る。

 一方、牛の能力が向上すれば、飼養方法も変えなければならない。淡路農業技術センター(南あわじ市)の研究員は「今の牛は高級スポーツカーのよう。性能は高いが、保守・点検に細心の注意が必要。餌の量、配分を間違えると不調を起こしやすい」と解説する。


【搾乳ロボット活躍】

 1日に数回、牛が機械の前で列をつくる。中には牛1頭が入れるスペースがあり、なかなか出たがらない牛も。後ろから、機械の中の牛を鼻で押してせかす。

 その機械は、自動で乳搾りをする「搾乳ロボット」。牛舎に導入した弓削牧場(神戸市北区)を訪ねた。ロボットは高さ約2メートル、幅約2メートル、奥行き約3メートル。牛は強制的に連れてこられるのでなく、乳房の張った牛が自主的にやってくる。同牧場の弓削忠生さんは「機械の中では餌も食べられるので、長居する牛もいます」と笑う。

 牛がロボットの中に入ると、カメラと光レーザーが乳頭の位置を検出。真空の力で搾乳する機器「ミルカー」を乳頭に装着し、作業が始まる。酪農は餌やりだけでなく、1日2回の搾乳が欠かせず、休みがほとんど取れない。ロボットは労働環境の改善にも貢献している。「(導入前は)50頭分の搾乳のため、しゃがんでの作業が毎回4時間続いた」と弓削さん。

 ロボットは乳搾りだけでなく、乳質の検査から体調管理まで自動で行う。牛の首輪に付けたチップで個体識別しデータを蓄積する仕組み。例えば血乳が混じるなどの異変があると、弓削さんの携帯電話に連絡が入るシステムだ。弓削さんは「欧州では乳頭の向きや位置などをロボットに合わせるため牛の改良が進んでいる。日本でも必要だ」と強調する。


【成分別では低脂肪が人気】

 店頭に並ぶ牛乳は「成分無調整」「成分調整」に大別される。無調整は搾ったミルクの成分のまま殺菌処理だけしたもの。調整は、脂肪を除いたり、水分を減らして成分を濃くしたりした牛乳だ。

 殺菌方法には、大きく分けて「高温」と「低温」がある。高温のうち、120~130度で2~3秒加熱する「超高温瞬間殺菌法」はほぼすべてが滅菌。国内では製品の90%で採用される。

 低温では、63~65度で30分間加熱する「低温殺菌法」がある。近畿で初めて同法を導入したのが、兵庫丹但酪農農業協同組合(丹波市)。販売担当の小笠原典男さんは「すべての菌を殺すわけではないので、温度管理などの品質保持が難しい。でも体にいい菌が残っていますよ」と説明する。

 一方、調整牛乳は「低脂肪」(乳脂肪分0.5~1.5%)と、「無脂肪」(同0.5%未満)が近年需要を伸ばしている。牛乳の消費が減る中、調整牛乳の生産量は2009年で前年比74%増と好調だ。



受精-妊娠-出産-搾乳を繰り返され、本来の生態であれば一生分に相当する量をはるかに超える量の牛乳が搾乳されています。

牛乳の出が良くなるように配合された飼料を食べ、繰り返し出産させられ、牛乳の出がわるくなれば殺される、これが虐待でないと言えるでしょうか?

それに加え、今度は生まれてくる子牛の性別までコントロールする。どこまで生命を冒涜するのでしょうか?

ここまでやって生産されている牛乳が水より安く売られ、場合によっては販売する方がコストが高くなると言って捨てられたりしています。

こんなおかしな話は無いと思います。

| 報道 | 02:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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高齢者世帯で増えるペット 県が実態調査へ /静岡

静岡新聞 2010/12/27

 県は、高齢者世帯のペットの実態調査に乗り出す。核家族化を背景に犬や猫がお年寄りの“生活のパートナー”になっている半面、施設入所や病気で散歩、餌やりができず、殺処分されるペットが目立ってきているためだ。高齢者世帯で増加するペットが、新たな行政課題になってきた。

 県は2008年に策定した県動物愛護管理推進計画で、10年間で殺処分を年6千匹まで半減させる目標を掲げた。「飼い主責任の徹底」などを柱に動物愛護関係マニュアルの活用をはじめ、飼い方指導に当たる動物愛護推進員の制度も導入し、人員確保を進めている。

 ただ、保健所では高齢者から相談があれば応じてきたが、飼育状況や飼えなくなったペットの引き取り先・数などを直接把握する調査は行ってこなかったという。

 実態調査では、年代別・世帯別のペット飼育状況や、各市町での高齢者が飼えなくなった動物への対応状況、高齢者に代わる散歩サービスなど各地のボランティアの取り組みなどがポイントになりそう。

 沼津市のNPOしずおかセラピードッグサポートクラブによると、過去5年間で飼い主を見つけた約60匹の犬のうち、10匹ほどは高齢者からの依頼だった。夫婦で介護施設に入所したり、高齢で大型犬が飼えなくなったケースがあった。加藤元章会長(47)は「高齢者が飼うのは成犬の場合が多く、(飼い主を探す)マッチングは子犬より難しい。殺処分を減らすためにも行政の支援は必要不可欠」と話す。

 県衛生課の職員は「成犬譲渡制度の活用も紹介できるが、愛着あるペットの将来の飼い主を探しておいてほしいと助言するのは心情的につらい。まずは身内でペットとの共生を話し合ってほしいのですが…」と、当面の対策に頭を悩ます。

犬猫の殺処分県内年6千匹

 県は2008年に「県動物愛護管理推進計画」を策定し、09年10月から県内全域で保健所での飼い主からの犬猫引き取りを有料化した。成犬猫は2千円、子犬猫は400円。導入から1年間で政令市を除く市町の有料引き取り数は、1274匹から769匹と半数近くに減った。ただ、住民の要望で捕獲・保護する犬猫を含めて年間6千匹以上が殺処分されているのが現状で、約9割を猫が占め、うち約8割は子猫という。



この記事に記載されているように行政だけにまかせるのではなく、飼い主となる方のモラル向上が必要不可欠です。

加えてペットショップでも、動物を購入するお客に対して不妊を怠るとどう言う事になるか、その結果どれだけの犬猫が殺処分されているかを説明する義務があるのではないでしょうか?

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武田薬品工業新研究所の実験動物焼却炉問題で処分は行わず、外部委託へ /神奈川

47NEWS 2010/12/27

 藤沢、鎌倉両市にまたがる敷地に建設中の武田薬品工業新研究所の実験動物焼却炉について、武田薬品は26日、同焼却炉では処分を行わず、外部委託することを明らかにした。

 同焼却炉については8月、両市民からなる2団体から両市長に、稼働に反対する要望書などが提出されており、武田薬品は「周辺住民らの不安の声を無視できない」と判断した。委託先については検討中という。

 同日に両市で行われた住民向け説明会で、武田薬品が明らかにした。

 鎌倉側の市民らでつくる「植木峯の下子どもを守る会」は、「武田薬品に英断を下していただき、とてもよかった。それぞれの市と結ぶ環境保全協定書にも盛り込んでほしい」と話した。



周辺住民の方にとっては「よかったですね」になりますが、愛護的には場所が変わるだけで動物実験は継続されてしまう結果になりました。

世界では代替法が進んでいるというのに、どうして日本では新たに動物実験を行うような施設が作られるのでしょうか?

すぐに国外の事を真似たがる(取り入れる)くせに、動物に優しい事に関しては真似しようとしないですね。

代替法、アニマルウェルフェア、アニマルポリス等、見習う事はたくさん有ると思います。

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県内で相次いだ犬遺棄事件、その後は… /埼玉

MSN産経ニュース 2010/12/27

 10月12日。東京本社からさいたま総局に異動して10日目の夜だった。夜勤の総局で机にあった書類の束を仕分けしていて、一枚の紙に目がとまった。読み進めていくうちに「これはすぐに動かなければ」と思い、直ちに書類の送り主に電話で取材した。

 埼玉県坂戸市など県西部で「イタリアングレーハウンド」という種類の犬が路上などに放置され、大量に保健所に持ち込まれているのだという。すぐに県庁や県警などの関係機関にも取材、記事を執筆した。私自身、実家では7匹の犬を飼っている無類の犬好きだけに、怒りの感情は大きかった。

 捨てられていたのはメスの老犬ばかりだった。専門家は「繁殖能力が落ち、高齢で病気なども予想されるため、処理に困ったブリーダーが捨てたのではないか」と声をそろえた。

 しかし、捨てられた犬たちにとっては幸せな結末が待っていた。事件が大きく報道されたため、保健所や動物の殺処分を行う県動物指導センター(熊谷市)には里親希望の問い合わせが殺到、10月4~15日に保護された17匹すべてに引き取り手がついたのだ。

 これで一安心と思いきや、意外にも取材したセンターの担当者は曇り顔だった。

 「引き取り手がついたことが分かると、『埼玉なら捨てても大丈夫』と、また捨てにくる人が増えるかもしれない」

 長年、飼い主の都合でセンターに持ち込まれ、殺処分されるペットたちを見送ってきた担当者。身勝手な飼い主の姿をいやというほど見ているだけに、この言葉は取材後も心に重くのしかかった。

 その後、報道に誘発されたような遺棄は発生していないというが、県警の動物愛護法違反容疑での捜査は手がかりが少なく、摘発には至っていない。

 センターの担当者は「ペットを捨てたら警察に捕まるということを知らしめるしか、再発防止はできない」と語った。

 県内では4月にも、ペット葬祭業者が飼い主から預かった死骸を火葬すると偽って飯能市の山中に捨てる事件があった。業者は逮捕され、裁判で有罪判決を受けたが、この事件ほど飼い主の愛情を踏みにじるものはなかった。

 この事件では、ペット業界の“いい加減さ”が次々と明らかになった。生きたペットを扱う業者とは異なり、ペット葬祭業者は自治体の許可は不要だ。

 参入が容易な半面、価格競争が激しく、コスト削減のため火葬せずに死骸を捨てるといった“手抜き”も横行している。残念ながら、こんな状況は8カ月たった現在も変わっていない。

 事件をきっかけに、被害者約300人は「伴侶動物死体遺棄・被害者の会」(細谷春美代表)を結成した。細谷代表は、遺棄現場からペットとみられる遺骨を回収し、8月には集まった募金で毛呂山町のペット霊園に大きな墓を作り、納骨した。

 細谷さんらは今月、会のメンバー30人が原告となり、預けたペットの死骸を捨てていた元業者を相手取り、慰謝料などを求める訴訟をさいたま地裁川越支部に起こした。会では今後も訴訟活動や現場での遺骨回収作業を通じて、動物愛護の精神を世に伝えていきたいという。

 最近ではペットに対する意識も変化し、家族の一員として大事に扱う家庭も増えている。そんなペットたちの命と尊厳を守れるのは、人間の「良心」しかないのではないか。捨てられたペットたちがこう訴えているような気がしてならない。

 ■ペット遺棄事件 4月、埼玉県飯能市の正丸峠に犬などの死骸が大量に捨てられているのが見つかり、県警は廃棄物処理法違反と葬式代をだまし取った詐欺容疑で元三芳町議を逮捕。さいたま地裁川越支部は9月、懲役2年6月、執行猶予4年、罰金50万円の有罪判決を言い渡し、確定した。10月には県西部で「イタリアングレーハウンド」という種類の室内犬のメスばかりが相次いで保護され、県警が動物愛護法違反容疑で捜査している。

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