犬、猫の〝里親〟になって 盛岡で譲渡10年の写真展 /岩手
犬、猫の〝里親〟になって 盛岡で譲渡10年の写真展 /岩手
岩手日報 2010年9月5日
動物いのちの会いわて(下机都美子会長)の「10周年の歩み写真展」は4日、盛岡市菜園1丁目のカワトクで始まった。同会のスタートから現在までを写真でたどり、活動を紹介すると同時に、犬猫保護の現状を訴えている。
展示写真は約20枚。保護された犬や猫の写真を中心に、里親となった人からの手紙の一部も展示されている。犬猫を処分する保健所の取材を続けている写真家・児玉小枝さん(大阪府)の写真展も併設され、動物たちの運命の明暗を伝える。
下机会長は「犬猫の不幸の原因は人間にある。イベントを通して、処分される犬猫はゼロにならないという現状を伝えたい」と語る。
自らも犬を飼っているという滝沢村滝沢の看護師及川妃登美さん(39)は「動物を捨てる人の気持ちが分からない。見ているとかわいそうで、飼ってあげたくなってしまう」と見入っていた。
同会場でTシャツ、絵はがきなどオリジナルグッズの販売やフリーマーケットも行い、収益はすべて同会の活動資金に充てられる。犬猫譲渡会も同時開催している。
写真展、犬猫譲渡会は5日まで。写真展は午前10時から午後5時まで、譲渡会は午前10時から午後4時まで。
「動物いのちの会いわて」10年
読売新聞 2010年9月4日
ボランティア団体「動物いのちの会いわて」が、9月で結成から10年を迎えた。これまでに、捨てられた犬や猫2000匹以上の命をつなぎ、新しい飼い主のもとへ送り出した。4、5日には盛岡市菜園のカワトクで、これまでの歩みを振り返る写真展や犬猫の譲渡会を開く。
雫石町にある同会の施設には、犬猫合わせて常時約150匹が保護されている。犬舎や猫の部屋には、それぞれの特徴や健康面での注意点などが細かく記されている。当番のスタッフは手分けして犬の散歩をし、猫の部屋のトイレを掃除して新しい新聞紙を床に敷いていく。その間にも、相談の電話が鳴る。
会が発足したのは2000年9月。「盛岡市周辺で野良猫の餌やりや不妊・去勢手術、捨て犬の飼い主探しなどをしていた6、7人が集まったのが最初」と下机都美子代表(59)は振り返る。
捨てられたり保健所に収容されたりした犬や猫を引き取り、新たな飼い主を探すのが主な活動。02年に雫石町の牧場経営者が夜逃げして100匹以上の猫が残された時は、うち83匹を保護した。保護活動と並行して、不妊・去勢手術や犬への迷子札の着用など、適正な飼い方の啓発にも力を入れる。
医療費や餌代、施設の経費などで毎月60万円以上かかる。県内外の約1200人の会員の会費や寄付、フリーマーケットでの売り上げで対応するが、厳しい状況だ。犬猫の日常の世話に動くスタッフは約20人。下机代表は「仕事の後に夜中まで世話をしたほか、病気との闘いもあった。新しい家族と出会い、幸せになった犬や猫の報告を聞くのが活動の原動力です」と明かす。
最近、この10年間に会から新しい飼い主に譲渡された犬と猫の数を調べたところ、2080匹にもなった。「殺処分されている数に比べれば少ないけれど、それでも、岩手県内で10年前は約6500匹だった殺処分数が、今は約3400匹まで減っている。保健所の意識も変わってきた」と感じるという。会では、この秋からは新たに、盛岡市や地域住民と協力して、地域猫のモデル事業に取り組む。
岩手日報 2010年9月5日
動物いのちの会いわて(下机都美子会長)の「10周年の歩み写真展」は4日、盛岡市菜園1丁目のカワトクで始まった。同会のスタートから現在までを写真でたどり、活動を紹介すると同時に、犬猫保護の現状を訴えている。
展示写真は約20枚。保護された犬や猫の写真を中心に、里親となった人からの手紙の一部も展示されている。犬猫を処分する保健所の取材を続けている写真家・児玉小枝さん(大阪府)の写真展も併設され、動物たちの運命の明暗を伝える。
下机会長は「犬猫の不幸の原因は人間にある。イベントを通して、処分される犬猫はゼロにならないという現状を伝えたい」と語る。
自らも犬を飼っているという滝沢村滝沢の看護師及川妃登美さん(39)は「動物を捨てる人の気持ちが分からない。見ているとかわいそうで、飼ってあげたくなってしまう」と見入っていた。
同会場でTシャツ、絵はがきなどオリジナルグッズの販売やフリーマーケットも行い、収益はすべて同会の活動資金に充てられる。犬猫譲渡会も同時開催している。
写真展、犬猫譲渡会は5日まで。写真展は午前10時から午後5時まで、譲渡会は午前10時から午後4時まで。
「動物いのちの会いわて」10年
読売新聞 2010年9月4日
ボランティア団体「動物いのちの会いわて」が、9月で結成から10年を迎えた。これまでに、捨てられた犬や猫2000匹以上の命をつなぎ、新しい飼い主のもとへ送り出した。4、5日には盛岡市菜園のカワトクで、これまでの歩みを振り返る写真展や犬猫の譲渡会を開く。
雫石町にある同会の施設には、犬猫合わせて常時約150匹が保護されている。犬舎や猫の部屋には、それぞれの特徴や健康面での注意点などが細かく記されている。当番のスタッフは手分けして犬の散歩をし、猫の部屋のトイレを掃除して新しい新聞紙を床に敷いていく。その間にも、相談の電話が鳴る。
会が発足したのは2000年9月。「盛岡市周辺で野良猫の餌やりや不妊・去勢手術、捨て犬の飼い主探しなどをしていた6、7人が集まったのが最初」と下机都美子代表(59)は振り返る。
捨てられたり保健所に収容されたりした犬や猫を引き取り、新たな飼い主を探すのが主な活動。02年に雫石町の牧場経営者が夜逃げして100匹以上の猫が残された時は、うち83匹を保護した。保護活動と並行して、不妊・去勢手術や犬への迷子札の着用など、適正な飼い方の啓発にも力を入れる。
医療費や餌代、施設の経費などで毎月60万円以上かかる。県内外の約1200人の会員の会費や寄付、フリーマーケットでの売り上げで対応するが、厳しい状況だ。犬猫の日常の世話に動くスタッフは約20人。下机代表は「仕事の後に夜中まで世話をしたほか、病気との闘いもあった。新しい家族と出会い、幸せになった犬や猫の報告を聞くのが活動の原動力です」と明かす。
最近、この10年間に会から新しい飼い主に譲渡された犬と猫の数を調べたところ、2080匹にもなった。「殺処分されている数に比べれば少ないけれど、それでも、岩手県内で10年前は約6500匹だった殺処分数が、今は約3400匹まで減っている。保健所の意識も変わってきた」と感じるという。会では、この秋からは新たに、盛岡市や地域住民と協力して、地域猫のモデル事業に取り組む。
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