[報道] 殺処分避けて…クマ牧場の全27頭受け入れ検討
元記事:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120824-OYT1T01594.htm
ヒグマに襲われて女性従業員2人が死亡した秋田県鹿角市の「秋田八幡平クマ牧場」(廃業)の事故で、北秋田市の津谷永光市長は24日、堀井啓一副知事に「(残されたクマ27頭)全頭の受け入れを検討したい」と電話で伝えた。
同市は既にツキノワグマ6頭に限り、同市の阿仁熊牧場で受け入れると表明していたが、施設面と財政面の問題が解決できれば、ヒグマ21頭も含め全頭の受け入れも可能との姿勢を示した。
残されたクマの譲渡を巡っては、県が5月、全国151施設の動物園と水族館に受け入れを要請。埼玉、茨城、高知県の動物園もツキノワグマやエゾヒグマに限り、1頭の受け入れを検討するなどと回答したが、交雑種の可能性が高いヒグマの譲渡先探しは難航。佐竹知事が殺処分の可能性も示唆していた。
津谷市長は24日、読売新聞の取材に応じ、「殺処分は県のイメージダウンにつながる。距離が近い北秋田にクマ牧場がありながら、知らん顔をするわけにはいかない」と検討する理由を述べた。
ただ、阿仁熊牧場は現在、ツキノワグマ75頭、ヒグマ1頭の計76頭を五つのクマ舎で飼育。県生活衛生課の加沢敏明課長は「施設が不足し、過密状態に陥る可能性がある」と話す。津谷市長も「施設の改修や安全対策、財政的な問題の解決が必要」と受け入れに前提条件を付けた。
県生活環境部の佐々木弘次長は「受け入れに手を挙げてくれた動物園には感謝したいが、移送費を考えると近場が選択肢になる可能性が高い」と述べ、今後、阿仁熊牧場を軸に譲渡先の確保を目指すことを示唆した。
一方、八幡平クマ牧場の元経営者で、クマ27頭の所有者の長崎貞之進氏(68)は「万策尽きたら殺処分もやむを得ないと考えていた。津谷市長が本気で生きたクマを引き取ってくれるなら、こんなにありがたいことはない」と話した。
「施設面と財政面の問題が解決できれば」
そこを疎かにすれば阿仁熊牧場まで八幡平と同じになってしまうので大事な事です。
まだまだハードルが高そうですが、施設面と財政面の問題がクリアされて、八幡平のクマたちの行き先となって貰えればと思います。
クマなど動物飼育基準見直しへ
NHKニュース 2012年07月27日
元記事:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120727/k10013892851000.html
秋田県のクマ牧場で、ヒグマがおりから逃げ出し、2人が襲われて死亡した事故を受けて、環境省は、専門家でつくる検討会を設置し、飼育施設の点検の頻度を増やすなど、クマやヘビなどの人に危害のおそれのある動物の飼育の基準を見直す方向で検討を始めることになりました。
この事故は、ことし4月、秋田県鹿角市の観光用のクマ牧場で、おりの中に出来た雪の山を登って逃げ出したクマに、従業員2人が襲われて死亡したもので、牧場の経営者などが、おりの中に出来た雪の山に気付かずに放置したことが事故につながったと指摘されています。
環境省によりますと、クマをはじめヘビやワニなど人に危害を加えるおそれのある「特定動物」を飼育する際、これまでは、飼育施設の点検を定期的に行うことや、飼育施設の柵について、動物が逃げないような高さを十分にとるといった基準が示されていましたが、点検の頻度や構造に関する具体的な数値は決まっていませんでした。このため環境省は、来月にも専門家でつくる検討会を設置し、点検の頻度を増やすなど、飼育の際の安全基準を見直す方向で検討を始めることになりました。
また、施設の構造に関する基準についても見直す必要があるかどうか検証することにしていて、環境省では、年内にも見直し案をまとめたいとしています。
記事を見る限りでは人間が安全になるような基準を決めようとしているよう。
どうかクマたちがより自然に近い形で快適に生きていけるようにする目線で話し合って欲しい。
同時に、今後このような施設が安易に作れないような基準を設けてほしいと思います。
[報道] クマ譲渡、海外含め検討 牧場死亡事故
読売新聞 2012年07月11日
元記事:http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20120710-OYT8T01559.htm
ヒグマに襲われて女性従業員2人が死亡した鹿角市の「秋田八幡平クマ牧場」(廃業)に残されたクマ27頭について、佐竹知事は10日、記者会見し、「(海外への譲渡も)全くないわけではない」と述べ、国外の民間施設や動物愛護団体などにクマを譲渡する可能性も含め、交渉を進める考えを示した。また、受け入れ施設側の条件次第で、来年まで県費によるクマの飼育を継続する意向も示した。
佐竹知事は会見で、クマの譲渡先確保について、「海外にはたくさん(動物愛護)団体がある。その中で非公式に『引き受けてくれる』という前提の話かな、というニュアンスに取れるものはある」と述べ、国外の団体から、「クマの受け入れが可能」と受け取れる連絡があったことを明らかにした。
また、受け入れに向けた施設改修や、飼育態勢の整備に数か月かかる施設が現れた場合を想定し、「何とか来年まで持ちこたえたい。希望が持てるなら、若干の経費をかけても皆さんが納得すると思う」と述べ、当初、県費による飼育員3人の雇用期限である10月前後をめどとしていた処分の判断を来年まで持ち越し、雇用を継続する可能性を示唆した。
佐竹知事は「殺処分は忍びない。細い糸であっても完全に無くなるまでは何とか粘りたい」としている。
先にツイッターであげてしまいましたが、最後の佐竹知事の言葉に感動しました。
このクマたちが命を全うできる事を願い、祈っています。
秋田八幡平クマたちについては、
じゅんさんのFACEBOOK「クマとも(八幡平クマ牧場のクマたちと共に)」をお勧めします。
是非ご覧になって下さい。
日本熊森協会で、このクマたちを生かす為の基金が設立されています。
郵便振替口座番号 00980-1-301781
口座名 八幡平クマ牧場クマ基金
クマ27頭、岐路に
朝日新聞デジタル 2012年06月02日
元記事:http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000001206020004
◇引受先確保で保護か殺処分か
引受先確保による保護か、それとも殺処分か。秋田八幡平クマ牧場(鹿角市)に残る27頭が、岐路に立たされている。ツキノワグマについては引き受けに前向きな施設も出てきているが、8割を占めるヒグマの希望はなく、経営者も殺処分の可能性を排除していないためだ。県は判断を受け入れる意向を示しているものの、動物愛護の観点から大量処分は国内外の批判を浴び、事実上不可能という指摘も出ている。
県は現在、27頭のクマ(ヒグマ21頭、ツキノワグマ6頭)に1日おきにえさやりをしている経営者長崎貞之進さん(68)=大館市=の安全確保の観点から、3人の職員を牧場に派遣。今月からは、非常勤職員を雇うなどして対応する一方、日本動物園水族館協会(東京)などを通じて引受先探しに乗り出している。
ただ、協会は加盟動物園による引き受けは「非常に困難」(山本茂行会長)との見方だ。実際、1日までの朝日新聞の取材や県の説明によると、加盟86動物園のうち、茨城県と高知市にある動物園がそれぞれ1頭のツキノワグマの受け入れを「可能」「検討する」としているほか、阿仁熊牧場を運営する北秋田市が「検討する」としているのみ。ヒグマにいたっては、いまのところ明確に引き受ける意向を示した施設はない。
ヒグマはツキノワグマより大きいことに加え、八幡平クマ牧場ではヒグマとコディアックヒグマの交雑が見られる。「種の保存」の観点からも、動物園が受け入れるのは難しいようだ。
法律上、殺処分を決められるのは閉園の意向を示している長崎さんになる。2008年に牧場の経営を引き継いだ際、長崎さんは、どうしても飼えなくなった場合の対処方法として「安楽死」と記した申請書を秋田県に提出している。
佐竹敬久知事は5月28日の会見で、県が巨費を投じてクマを飼うことは「県議会も県民も納得しない」と述べ、長崎さんの判断として殺処分もありうるとの考えを示した。牧場を事実上支えている県が対応を打ち切れば、殺処分はにわかに現実味を帯びてくる。
だが、ある専門家は「本当に殺処分などできるだろうか」と指摘する。県の対応が「クマを見捨てた」と受け止められたとすると、国内外の批判にさらされかねないというのだ。日本動物愛護協会(東京)の吉野功事務局長も「動物愛護の意識は高まっている。海外はもちろん、国内からも批判の声が上がると思う」と話す。
一方、自然保護に詳しい成城大学法学部の打越綾子教授(行政学)は「公的予算の使い道としては、クマの延命に税金を投入するのは難しいだろう。ただ、県もこれまで牧場をきちんと監督してこなかったのではないか。観光目的のために野生動物を飼育する施設は安易に運営されるべきではない。(経営者が仮に殺処分に踏み切った場合)『今後は動物の命をきちんと守る』という意思を県が見せないと、批判を受けるだろう」と話す。
県、行政処分見送りへ クマ牧場事故
秋田魁新報 2012年06月05日
元記事:http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20120605a
鹿角市の秋田八幡平クマ牧場死亡事故を受け、動物愛護法に基づく男性経営者(68)への行政処分を検討していた県は、クマ飼育許可、動物取扱業者登録(展示営業)のいずれの取り消しも当面の間、見送る方針を決めた。4日の定例会見で、佐竹敬久知事が明らかにした。
処分見送りは、現時点でクマ引受先が決まっておらず、飼育許可を取り消した場合、経営者が殺処分せざるを得なくなるため。県は現在も引受先を探し続けており、佐竹知事は「行政処分すれば殺処分を認めることになる」と話した。
動物取扱業者登録の取り消しについては、経営者が閉園の意向を示しており、県は「処分しても実効性が伴わない」としている。
とりあえずは、経営者の行政処分からの流れで熊たちが殺処分される事は回避されたよう。
日本熊森協会が、受け入れ先を探すと共に熊たちの今後を模索しています。
殺処分以外の選択となった場合は飼育費用が必要になるので、基金が設立されました。
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| 報道 | 05:13 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑
八幡平クマ牧場のクマたちと共に生きていきたいと思っています
ぐーパパさん、こんばんは。秋田県に住んでいるじゅんです。
アイヌモシリや東北では、クマは縄文時代から豊穣の神様です。豊かな森がありさえすれば、クマは単独で生きることのできる万能の王者なのです。
八幡平クマ牧場のクマ、27頭は以下のとおりです(経営者の方の許可をえて、クマたちの支援をしています)。
1)ツキノワグマ/男/ムサシ
2)ツキノワグマ/男/ゴロ
3)ツキノワグマ/男/タロー
4)ツキノワグマ/女/タカコ(同じオリの中で劣位なので、心配しています)
5)ツキノワグマ/?/あいち(愛知県から来たきょうだい。約2歳)
6)ツキノワグマ/?/とよこ
7)ヒグマ/男(この牧場でもっとも大きい。男女同じオリにいるので、離さないと子どもが増える) じゅんは「はちまんたろう」と呼んでいます
8)ヒグマ/女(9から19までの子どもを産んできた)じゅんは 「ひめこ」と呼んでいます
9)7と8の子/ヒグマ/男/7歳ぐらい
10)7と8の子/ヒグマ/男?/7歳ぐらい
11)7と8の子/ヒグマ/女?/7歳ぐらい
12)7と8の子/ヒグマ/女?/7歳ぐらい
13)7と8の子/ヒグマ/男/ビック/4歳
14)7と8の子/ヒグマ/女/ケイコ/4歳
15)7と8の子/ヒグマ/男/イチロー/3歳
16)7と8の子/ヒグマ/男/ゴロー/3歳
17)7と8の子/ヒグマ/男/コイタロー/3歳
18)7と8の子/ヒグマ/不明/2012.5.8確認 首輪が白い方をじゅんは「とっち」と呼んでいます
19)7と8の子/ヒグマ/不明/2012.5.8確認 わんぱくな方をじゅんは「つつじ」と呼んでいます
20)ヒグマ/男?/年齢不明
21)ヒグマ/男?/年齢不明
22)ヒグマ/男?/年齢不明
23)ヒグマ/男?/年齢不明
24)ヒグマ/男?/年齢不明
25)ヒグマ/男/年齢不明
26)ヒグマ/男/年齢不明
27)ヒグマ/女/年齢不明
「クマとも」というコミュニティをミクシィとフェイスブックに開いています。こころある方々とこころと手を重ね、クマと人が共にある未来を開いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=6003507
| じゅん | 2012/06/10 22:03 | URL | ≫ EDIT