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[報道] 中 少年院で「命の授業」 罪と責任向き合って /広島

◇「勝手で増やされ、殺される」

 今月中旬の夜、山陽自動車道福山東インター近くの公園。私(記者)が近づくと、腰をかがめていた60代くらいの女性が立ち上がって歩き出した。足元の5匹ほどの野良猫はキャットフードにかじりついている。女性に餌やりについて尋ねると「(猫が空腹を訴える)あんな声聞いてられないから、たまに来ている。うちには犬もいるし、とても猫まで飼えない」とやや小さな声で答えた。県動物愛護センターに持ち込まれる猫の半数以上は、そんな野良猫の産んだ子猫だ。

 「お腹(なか)が空いているのもかわいそうだが、増えた子猫が処分されるのはもっと不幸。せめて避妊手術を受けさせてあげてほしい」

 ボランティアで野良猫を捕まえ、避妊手術を受けさせる活動を00年から続ける廿日市市沖塩屋の宮崎誠さん(58)は憤る。本業は動物と縁のない旅客船の船長。引退した盲導犬の里親となるボランティア活動の存在を知ったのがきっかけで、野良犬・猫とかかわることに。「最初は里親探しにも取り組んだが、持ち込まれる子猫が後を絶たない。人の勝手な都合で、育てられもしない命が増やされていく」と話し、休みの日ごとに広島市などで猫との格闘を繰り広げる。一方で、宮崎さんが事務局を務める日本愛玩動物協会の県支部では、呉市動物愛護センターで譲渡対象となった犬猫をブログで紹介するなどして里親探しも続けている。

  ◇   ◇

 「イッチ・ニイ、イッチ・ニイ」

 20人ほどの少年が手足を高く上げて行進していくのを、放し飼いの犬が見つめていた。白い体操服にそろいの青い野球帽。普通の学校風景と大きく違うのは、有刺鉄線が内側に向いた金網で四方を囲まれていることと、外に出る扉に厳重な鍵がかけられていること。この広島少年院(東広島市)では、非行や罪を犯した14〜20歳の男子約100人が集団生活を送っている。

 県動物愛護センターは同少年院で昨年1月から、処分される動物たちについて語る「命を教える授業」に取り組んでいる。昨年9月には、出院を控えた少年ら5人がセンターを訪問。窒息死させるドリームボックスや焼却炉、おり越しに悲しそうな目で訴える犬猫のまなざしに、自身の恵まれない境遇を重ね合わせた感想を寄せた少年もいたという。センターの松本修所長(58)は「『自分にすら責任をとれない自分が情けない』『人間の勝手で増やされて、勝手で殺される。人間は身勝手過ぎる』という素直な感想に胸を打たれた。人の罪、自分の罪に向き合うきっかけになるはず」と話す。

 法務省の調査では、少年院出身者が25歳までに再び罪を犯す割合は4割弱に上る。センターとの連携を企画した本多浩太郎法務教官(43)は「動物の処分は自分もやるせなくて胸が痛んだ。少年らも親の問題など家庭環境が恵まれない子が多いが、ここで学んだことは心に残る。少しでも再犯抑止につながれば」と力を込める。

毎日新聞 2012年09月29日




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