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命を救うリレー

2010年5月27日

 ペットサロン・ミグノンの扉を開くと、犬たちが迎えてくれる。両側の棚には犬猫用の服や玩具、サプリメント、厳選したフードとおやつ類が並び、その奥がトリミングのスペースになる。店長の友森玲子さんは隣接したカフェのオーナーでもあると同時に、動物愛護団体ランコントレ・ミグノンの代表を務める多忙な身だ。

 ミグノンは東京都の動物愛護相談センターから動物の譲渡対象団体としての認定を受けている。センターに収容された動物を引き出し、1頭ずつに必要な治療としつけを施して新しい家族を探す活動は、やがて店の客をも巻き込むこととなる。常連客らは寄付だけでなく、啓発用チラシの配布や、店で保護している犬の散歩、ケージ掃除などを手伝ってくれるようになったのだ。地道な保護活動が続くうち、センターとの信頼関係も深まった。

 08年度に都が取り扱った約7000の動物の中で、半数以上を占めるのは目も開かない幼い子猫である。センターでは乳飲み子の世話までする余裕がないため、かつては持ち込まれた日に簡易処分機に入れていた。しかし、今は違う。すぐさまミグノンへ連絡が届き、移送ボランティアが受け取りに走る。どうしても都合がつかないときは、業務時間を過ぎても待つと職員が言ってくれる。その後、子猫は授乳を引き受けるボランティアに預けられ、離乳したらミグノンの譲渡会に参加して本当の家族との出会いを待つ。こうして小さな命がリレーで委ねられ、救われている。

 都のセンターは今秋から、離乳前の子猫の育成を動物愛護団体に依頼し、ミルクの寄付を募る事業を試験的に始める。杉並区にあるミグノンでは毎月第2日曜と第4土曜の午後に譲渡会を開いている。友森さんのボランティアリストには現在、移送係4人、哺乳(ほにゅう)係5~6人、広報係2人、動物の一時預かり10人ほどが名を連ねる。さまざまな形の貢献があり、不妊去勢手術の徹底と並行することで殺処分数をさらに減らせるはずだ。

 彼女の手に収まった子猫はこの世に生まれてほんの数日。私の目の前で、楊枝(ようじ)の先ほどのへその緒が落ちた。細い四肢で宙を蹴(け)り、精いっぱいの声で啼(な)いた。「生きている」と。(作家)
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| しっぽの気持ち | 06:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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