[報道] EUから広がる化粧品の動物実験全面禁止、イスラエルでも
2月2日、examiner.com は、イスラエルにおける化粧品の動物実験禁止に関する記事を掲載した。
来る3月11日、EUで動物実験を伴う化粧品と日用品の販売が全面禁止となることから、各国でそれに呼応する動きが明らかになっている。
動物実験禁止の法案は2007年に発令、2010年に可決されていたが実施は延期を繰り返し、 本年1月1日よりようやく実質的に禁止されることとなった。
イスラエルはEUをモデルとしてこの法を施行している。EUではすでに最終段階となっている動物実験禁止だが、イスラエルでは現段階では化粧品メーカーに強制はしていない。しかし、今後は化粧品、日用品の製造、販売、輸入において、動物実験を禁止する。ただし、医薬品については免除されている。
動物にとっての幸せな環境をめざして
イスラエルでは動物愛護団体の活動も盛んで、動物の権利を非常に重く扱っている。動物虐待に反対するグループは、人間が犯した罪を鶏に乗り移らせたことにして処分する宗教的儀式についても改善するよう運動をしている。
愛護団体の一人は、
一つの製品に対して2~3,000もの実験が行われている場合もあった。その数だけ動物が死んでいる。法の実施までは本当に長い道のりだった。次はすべての動物実験廃止を望む。イスラエルを動物にとって幸せな環境にしたい。
と語っている。
世界的規模で活動する動物愛護団体 PETA では、ヨーロッパに続いて中国、インドにも全面禁止を勧めている。
examiner.com
http://www.examiner.com/
PETA
http://www.peta.org/
マイナビニュース 2013年02月13日
実現間近!動物実験コスメ全面禁止!【ヨーロッパ】
活動20年を経て、ついに全面廃止へ
動物実験を伴う化粧品の製造、販売、輸入がヨーロッパで全面禁止される。実現の日まで1か月である。
ヨーロッパから動物実験を経た化粧品が姿を消す。EUは来る3月11日をもって、動物実験を伴う化粧品の製造はもちろんのこと、輸入することも禁止する。
HAND.comは、動物実験全面禁止までの歴史を振り返る記事を掲載した。
もう動物実験はされていないと思っている人もいるのではないだろうか。しかし、この問題はまだ終わっていないのだ。
EU諸国では、化粧品製造に関わる動物実験の中止を求めるキャンペーンを20年以上前から行っており、一般にも広く認識されている。人体の安全優先のため即全面禁止という訳にはいかず、実現までには長い年月を必要とした。その時を目前にして感慨深い思いを抱く人は多いはずだ。
イギリスから始まりヨーロッパ全域へ 世界中が動物実験廃止の道を
動物実験廃止運動の歴史は19世紀までさかのぼる。1898年、イギリスで動物実験廃止を訴える団体、英国動物実験廃止連盟(BUAV)が設立されたのが始まりだ。
その後、活動はヨーロッパ全域に拡がり、1996年には400万人の署名を集めた。しかし、化粧品業界の抵抗があり、全面禁止は延期を繰り返した。
その中で、化粧品メーカーとして画期的な活動をしたのが、現在世界中で動物実験廃止キャンペーンを続けているザ・ボディショップである。ザ・ボディショップは原料、製品ともに動物実験を一切行わず製品化し、BUAVの基準を満たした初めての化粧品メーカーとして高く評価された。
長い道のりを経てようやく全面禁止が実現される。3月11日以降、動物実験を伴う製品はヨーロッパの地を踏むことはできない。対象は石けんや歯磨き粉なども含む化粧品一切だ。
日本ではザ・ボディショップ、生活の木に続き、2011年3月には最大手の資生堂も自社での動物実験を廃止した。世界中が動物実験廃止に向けて、着実に進んでいる。
HAND.com
http://www.handbag.com/
BUAV
http://www.buav.org
マイナビニュース 2013年02月12日
ザ・ボディショップ
http://www.the-body-shop.co.jp/index.html
~以下、ザ・ボディショップのHPより~
ザ・ボディショップでは、化粧品業界において動物が危害を加えられるべきでないと考えています。世界中での化粧品の動物実験を廃止するため、常に動物実験反対に情熱をもって取り組んできました。動物実験をしない化粧品会社の先駆けとして、動物愛護の精神は今も変わらずに続いています。
「動物を犠牲にしない」とは?
ザ・ボディショップの化粧品はどれも動物実験を一切行なっておらず、使用原料も動物や虫を傷つけることなく、完全に人道的な方法で採取し配合しているという意味です。全製品が人道的化粧品基準を満たしていることがBUAVによって認証されています。
「全製品ベジタリアン対応」とは?
全製品がベジタリアンの使用に適しています。製品のほとんどは動物由来原料を全く使用していません。ハチミツやミツロウなど、使用しているいくつかの動物由来成分は動物に害を与えないことが知られている原料です。
私たちの取り組み
ザ・ボディショップ製品は、原料・製品に至るまで動物実験を一切行なわず、古くから世界中の人々が生活の中で使用してきた天然のスキンケア原料、植物性オイルなどをベースとしています。私たちは人道的化粧品基準(Humane Cosmetics Standard)のとても厳しい条件に適合し、評価されています。これは世界の主要な動物愛護団体「BUAV(British Union for the Abolition of Vivisection:英国動物実験廃止連盟)」が定めた国際基準で、化粧品業界における動物保護の「黄金律」となっていて、ザ・ボディショップはこの基準を満たした初めての化粧品ブランドです。BUAVは私たちが確実に基準を守っているかを定期的に監査し、私たちも自主監査を実施しています。最新の動物保護基準を確実に順守するため、一年おきに自分たちの方針や順守状況を確認しています。
1990年 | EC(欧州委員会)における動物実験義務化の仮指令に反対する「化粧品の動物実験反対」キャンペーン実施。 |
1996年 | 全世界のザ・ボディショップで「化粧品の動物実験反対キャンペーン」を実施。キャンペーンで集まった400万筆の署名(当時最多)をECに提出する。 |
1997年 | 国際的な化粧品会社として初めて人道的化粧品基準(Humane Cosmetics Standard)を導入する。これは世界の主要な動物愛護団体BUAVが定めている国際基準。 |
2004年 | EU(欧州連合)全体で化粧品の最終製品(完成品)に対する動物実験禁止が発令される。 |
2008年 | ザ・ボディショップの方針と基準をBUAVが高く評価。また、英国RSPCA (Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals:王立動物虐待防止協会)の化粧品部門優秀企業賞(Good Business Award )を受賞する。 |
2009年 | 英国RSPCA(Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals:王立動物虐待防止協会)の特別功労賞(Lifetime Achievement Award)を受賞。EU(欧州連合)全体で化粧品の原料に対する動物実験禁止、ならびに動物実験が行なわれた化粧品の完成品及び原料の取引(輸入販売)が禁止される。 |
2012年 | 全世界での化粧品動物実験廃止を求めて、クルエルティフリー インターナショナルのグローバルキャンペーンに参加。 |
生活の木 オンラインショップ
http://fairyteatime.cart.fc2.com/
~以下、生活の木 オンラインショップより~
当店は動物実験に反対しています
★動物、環境に優しい商品は、私達の心や身体にも優しい商品。
当店は動物実験に反対しています。
動物実験を行っている商品は取り扱っておりません。
★動物実験についての「生活の木」からの回答
「取扱商品は全て動物実験を行っていません。
作用などはボランティアスタッフ(社内)にて実験をし効果を試しております」 (2011.3)
★ウサギのマークが『気づき』につながる!
~"NO ANIMAL TESING"の表示を始めた「生活の木」にインタビュー~
ハーブとアロマテラピーの専門店「生活の木」が、今年に入ってから、取り扱っている化粧品に“NO ANIMAL TESTING”(動物実験していません)のマーク表示を始めました。
2008年にJAVAが行なった化粧品アンケートに対して「今後、消費者にわかり易いように、動物実験を行っていない旨を表すマークを表示する事を検討中」との回答をいただいていたので、実現されたことに私たちは大喜び!
表示に至るまでの経緯やナチュラルコスメ業界の動向について、
株式会社生活の木 商品開発DIV マネージャーの阪東忍さんにお話を伺いました。
「生活の木」インタビュー記事 (2011.12)
EUが3月11日から化粧品の動物実験を全面禁止
英化粧品ブランドのThe Body Shop(ザ・ボディショップ)および動物実験廃止キャンペーンの非営利組織Cruelty Free International は、20年間余りの反対運動後、動物実験でテストされた化粧品や素材の輸入および販売が2013年3月11日から欧州連合(EU)で禁止されるとの待望の発表によって、欧州では化粧品の動物試験がついに終えんすることを喜び合っている。
この画期的な勝利は、3月11日以降からEUで新しい化粧品と素材を販売したい者はすべて、世界のどこにあても動物を使ってそれらをテストしてはならないことを意味する。この禁止は石けんから歯磨きまで洗面用化粧品と美容製品を含むすべての化粧品に及ぶ。The Body Shopは一貫して動物試験に反対しており、この禁止の対象にならない数少ない美容ブランドとなる。
The Body Shop とCruelty Free Internationalは3月11日のカウントダウンに向けて広範な特別記念行事を開始するが、手始めに欧州委員会(EC)のトニオ・ボルジ委員(保健・消費者政策担当)がこの禁止措置は提案通り発効する予定であると個人的に確認している。ボルジ委員はこのほど、動物実験廃止キャンペーンに向けた書簡の中で、「私はこの禁止措置が欧州議会および欧州委員会がすでに決定したように2013年3月に発効するべきだと信じる。私は従って禁止措置の延期あるいは一部廃止を提言する計画はない」と述べている。
提案された禁止措置は世界に向けて、特に化粧品に対する動物試験をなお求めている中国などの国々に対して、呼応して動物試験を禁止して、動物虐待のない美容を支持するよう強いメッセージを送るものである。
Cruelty Free Internationalのミシェル・シュー会長は「これはまさに歴史的出来事であり、20年余りのキャンペーンの最高の帰結である。われわれは今後、世界の舞台でわれわれの決意と考え方を適用して、世界全体がこのような方向に確実に向かってもらいたい」と語った。
The Body Shopのポール・マグリービ氏(International Values Director)は、長年にわたり動物試験に反対する同社キャンペーンを支援してくれた顧客に敬意を表して、「欧州におけるこの大きな成果は、なお第1章の終わりにすぎない。美容の将来には虐待が一切あってはならない」と語った。
1991年、Cruelty Free Internationalの創設者である英国動物実験廃止連盟(BUAV)は、化粧品に動物実験を利用することを終わらせる目的で、欧州全域の有力な動物保護組織が参集した「動物実験廃止のための欧州連盟(ECEAE)」を設立した。これによって欧州全域で20年間にわたり注目された一般大衆を動員した政治的キャンペーンが始まった。The Body Shopは1993年、化粧品に対する動物実験に反対する行動を起こした初の美容化粧品会社となり、欧州全体で同社消費者からの支持を取り付けてキャンペーンを支援した。3年後の1996年、The Body Shopの創業者で大英勲章(デイム)を授与されたアニタ・ロディック氏は、欧州委員会に400万人の署名嘆願書を提出するためECEAEメンバーおよび欧州議会議員(MEP)の支持を取り付けた。
BUAVは2102年、世界的に化粧品の動物実験を終わらせることに献身する初のグローバル組織、Cruelty Free Internationalを設立した。The Body ShopはCruelty Free Internationalに賛同して新たな国際的キャンペーンを開始して、これまでに55カ国の顧客が化粧品の動物実験を永遠に終わらせることを支持する世界的誓いに署名する成果を得ている。
注:
動物実験される化粧品の輸入と販売に関するEU禁止措置は2009年以来計画されてきた。しかし多くの美容会社がこの禁止措置が延期されるか一部削除されることを期待していた。欧州委員会(EC)の新任のトニオ・ボルジ委員(保健・消費者政策担当)は最近の書簡の中で、以下のように禁止措置は予定通り実施されることを確認した。
「私はこの禁止措置が欧州議会および欧州委員会がすでに決定したように2013年3月に発効するべきだと信じる。私は従って禁止措置の延期あるいは一部廃止を提言する計画はない。今回の決定はまた、われわれが(動物実験に代わる)別の方法の開発、評価、受け入れとともにこれらの方法の国際的承認でわれわれの努力を強化する必要のあることを意味する。私はECEAEがこれらの分野で貴重かつ博識なパートナーであることを知っており、あなた方の今後の支持を期待している」
Cruelty Free Internationalのミシェル・シュー会長は1月30日に、ECEAEを代表してトニオ・ボルジ委員と会談して、今回の禁止措置の実施について協議する。
▽問い合わせ先
media@crueltyfreeinternational.org
インターネットコム 2013年1月31日
緊急:EU化粧品の動物実験禁止を止めないで!!
「ベジタリアン ベグブロ」様より転載
※転載記事の場合、「応援コメント」や「ツイート」や「いいね」は転載元の方でお願いします。
■ ■ ■ ■ ■ 転載、ここから ■ ■ ■ ■ ■
EUで動物実験した化粧品販売がされないために力を貸してください。
この重大な2013年の執行期限に近づくにつれ、化粧品会社からのプレッシャーの元、動物実験した化粧品は禁止されたにもかかわらず、欧州委員会委員長は再びEUでの販売を許可するための抜け道を検討しています。
欧州委員会はこの発効に向けての草案さえあります。
委員長に対して、如何なる抜け道も使わず、そのまま禁止して欲しいと要望するのに、少ししか時間がありません。
署名をお願いします
印の空欄を上からローマ字で、なまえ・みょうじ・メアド・Japan・送信ボタンを押す
■ ■ ■ ■ ■ 転載、ここまで ■ ■ ■ ■ ■
~以下、動物実験廃止・全国ネットワーク(AVA-net)より~
■化粧品の動物実験禁止に至る背景
化粧品に関するEU指令は、1976年7月27日、消費者の安全を確保するとともに、化粧品に含まれる原料、表示、包装など化粧品に関する加盟国の法のばらつきを平均化し、これらの製品のEU市場内における流通を円滑にするために設けられました。
この指令における「化粧品」とは、人体(表皮、頭髪、つめ、唇、外部生殖器)のさまざまな外側部分、歯、口腔粘膜と接触し、これらの箇所を、洗浄、芳香付け、保護によって良い状態に保つ、外見を変える、体臭を抑える目的で作られたすべての物質、または調合物をいいます。
この指令は、これまでに7回改正されていますが、実験動物の保護や代替法(3R) の概念が盛り込まれたのは、1986年11月24日に「実験その他の科学目的に使用される動物の保護に関する指令」が発効してからです。この指令は動物実験に関するEU内共通の規則を制定し、科学的に適切と認められる代替法が存在する場合には、動物実験に代わりそれを使用しなくてはならないと定めています。この指令によって、EU域内の法律に3Rの概念が導入されて以来、動物福祉はEUにおける重要な政策となりました。
これを受けて1993年6月14日化粧品指令の第6回改正では、化粧品用動物実験の代替法の開発と使用促進を義務付け、動物実験に関する指令とそこに盛り込まれている実験動物の保護について言及し、1998年1月1日より動物実験を行った化粧品原料、および原料化合物を含む化粧品の最終製品の流通を禁止することが盛り込まれました。
しかし動物実験代替法の開発が間に合わない場合にはこれを延期できるという条項が入っていたため、1997年には禁止時期が2000年まで延期され、さらに2002年6月までの延期が決定されました。並行して2000年4月には第7回改正案が公表されたため、2度延期された禁止期限はいったん棚上げされた形となりました。動物実験の禁止は、WTO(世界貿易機構)の規定違反になるのではないかと欧州委員会が危惧したことも、この禁止期限延期の理由のひとつです。
遡って1997年10月2日に調印されたアムステルダム条約(発効は1999年5月1日)には、動物の福祉を尊重し、その保護を改善するという一節が含まれ、以降の化粧品指令の改正の議論では、動物実験指令と共に、その影響が顕著に表れています。
そして、2003年3月11日発効の第7回改正では、動物実験した化粧品の最終製品、原料、あるいはその合成物を含む最終製品の市場流通、そして、化粧品の最終製品、原料、あるいはその合成物の動物実験の禁止などを含む、化粧品関連の動物実験全面禁止に向けて、2004年9月11日までに欧州委員会が最終期限までの予定表を作成・公表することを義務付けました。
なお、化粧品の最終製品の動物実験は2004年9月11日に禁止となりましたが、製品に使用されている原料、あるいはその合成物が、最終製品になる以前に安全性評価試験をクリアしているもので、ある程度の安全性はすでに確認できているというのがその理由です。
化粧品原料およびその合成物の動物実験については、代替法の有効性が評価され、EU法規に採択されるに従い、段階的に実施し、改正された化粧品に関するEU指令の発効より6年後の2009年3月11日以降は代替法の有無に関わらず禁止となったのです。
動物実験された製品の市場流通の禁止は、代替法の有効性評価がOECDの有効性評価過程に準じて行なわれ、EU法規に採択されるに従い、段階的に適用されてきました。
今回の動物実験禁止からは、反復投与毒性試験、生殖毒性試験、全身的暴露試験は除かれ、この3つについては、改正EU指令の発効から10年後の2013年3月11日以降は代替法の有無にかかわらず、全面禁止となります。
~以下、ウサギを救え!化粧品の動物実験廃止キャンペーン~より
化粧品の動物実験とは
ウサギやマウスが化粧品の実験台に
シャンプーが眼に入ったり、口紅の成分が口から体内に入ったり、肌からクリームがしみこんだり、ファンデーションを塗った肌が太陽光線にあたったりしたときに、化粧品の成分がわたしたちの体にどんな影響を及ぼすのか――ウサギやモルモット、マウス、ラットといった動物たちが実験台となって、化粧品の成分となる化学物質の毒性試験が行われています。動物たちは、痛くても苦しくてもそこから逃げることはできず、実験が終わっても、健康なからだに戻ることなく、すべて殺されて、廃棄処分にされます。下記の実験は、代表的な例です。
眼刺激性試験(ドレイズテスト)
1944年に開発された毒性試験方法。ウサギの片方の眼に試験物質を強制的に点眼し、その刺激を観察する。実験されるウサギは眼を手足でこすらないように、頭だけが出る拘束器に入れられ、まぶたをクリップなどで固定されたまま、72時間(3日間)経過観察される。麻酔をかけられていないため、あまりの痛みから大暴れし、首の骨を折って死んでしまうこともある。
ヒトは、眼に異物が入ると涙によって流しだすという作用があるが、ウサギは涙腺の発達が悪く試験物質が流されにくい。また、声をあげて鳴かない、などの理由から、この種の実験にウサギは最適とされている。しかしその結果は研究室によってバラつきが多く、研究者内部からも信頼性がないといわれてきた。
「人間とウサギでは、まぶたや角膜の構造、涙の量が異なるため、ドレイズテストは、人間への毒性を予測するのに信用できないものとなっている。実際、14種類の家庭用品について、目の炎症に関するウサギのデータを人間のデータと比較したところ、18倍から250倍もの違いがあった」MRMC(Medical Modernization Committee:アメリカの科学者と医師の団体)
急性毒性試験(単回投与毒性試験、LD 50)
化学物質が体内に取り込まれたときの毒性をはかる試験。化粧品の実験には主にラットやマウスが使われる。動物を1グループ5匹以上、4~5のグループに分けて、それぞれ用量の異なる試験物質を、あらかじめ絶食させて置いた動物の口から強制的に投与する。どんな中毒症状が、どの程度、どのくらいの時間続くのか、死亡したときはどんな状態か、といったことについて、通常14日間にわたって観察する。実験後は、死亡したものも生存しているものもすべてが解剖される。動物たちの半数が死ぬ化学物質の用量(致死量、LD50=Lethal Dose 50)を求めるため、たくさんの動物が犠牲になる。
皮膚感作性試験
化粧品などの化学物質がアレルギーを引き起こすかどうかをはかる試験。希釈しない試験物質を、毛を刈ったモルモットの背中の皮膚内に注射し、1週間経過後、今度は同じ場所に直接塗布し、引き起こされるかぶれなどの炎症を観察する。これに加え、太陽光線などにあたった場合の反応をみる「光感作性試験」では、皮内注射と塗布、さらに紫外線照射を数日間繰り返す。
新商品を出す為に新しい成分を追加する。
その成分がどれくらいの毒を持っているかを確認する為に大量の動物を使う。
それを知らずに新商品を喜んで買う消費者が居るので、また新しい成分を追加する。
化粧品はこんな悪循環を繰り返しています。
わざわざ毒性を確認しないといけないような、そんな危ない成分を使う必要がありますか?
動物実験が必要無い自然な素材を使ってる化粧品ではだめなんでしょうか?
既に長年使用されている化粧品だけでは足りないですか?
化粧品の動物実験は毛皮と同じで、購入者が居なくなれば無くす事が出来ます。
どうか賢い消費者になって下さい。
派手なCMやパッケージに騙されないで下さい。
動物実験を行っていないメーカーのリストが下記にあります。
http://www.nomoreanimaltests.com/cosme/cosme_list1.html
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| 報道 | 02:23 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑
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そうだったのですか…。EUでも業界団体の圧力は強いのか。
動物実験は一般の人なら目を背けるものだろうし、また逆にそれに関わる事でビジネスとして確立させている連中もいるのだろう。(実験動物確保目当ての)猫捕りなどもこの部類だろう。
いま渦中の国、中国では動物実験をした証明書が無い医薬品や化粧品は輸入販売が出来ないとか。これとて欧米社会への揺さぶりの一種と見れなくもないが、中国を巨大マーケットとみるメーカーにとっては無視出来ないところだろう。
| tunafishermann | 2012/11/19 22:04 | URL | ≫ EDIT