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老いも死も共に

2010年7月22日

 一昔前に比べてペットは長生きになった。一般的にいわれる犬の平均寿命は15~16歳、猫はもう少し長くて17~18歳あたりだろうか。犬の年齢を人間に換算すると、以前は「最初の1年で18歳になり、その後は年に5歳ずつ」などという計算がされていた。現在は体の大きさによって分類した解釈があり、大型犬は小型犬に比べて老化が早く訪れるという。ただし、これも飼育環境、食餌の内容や運動、ストレスの有無等によって差が生じる。家族のケアがペットたちの老後や寿命に大きな影響を及ぼすことを心しておきたい。

 年齢による衰えは、ゆっくり訪れる。いつも軽々と越えていた段差のジャンプを失敗したり、家族の帰宅にも気づかず眠り込んでいたりといった変化が見られるようになったころから、生活面と心の準備を少しずつ始めておこう。散歩の時間と距離は見直して、食餌は消化の良いものに。季節の変わり目には温度差に気をつけ、体調の変化に留意することだ。

 動物に痴呆症状が出て昼夜逆転し、夜中に騒いだりすると家族は本当に大変だけれど、年を重ねて老いるのは人も動物も同じ。できることは最後まで最善を尽くしてほしい。でも毎日のことなので無理はいけない。家族、獣医師とよく相談してアイデアを出し合い、協力して、限られた時間を慈しんでいただきたいと思う。

 愛犬に健康診断を受けさせたら「白内障の初期症状が見られる」と告げられた友人は、心の底から驚いたのだと言う。「だって、まだ赤ちゃんなのに!」。その犬は9年前、へその緒が付いた状態で放置されていた。飢えと寒さか、野生動物に襲われるかで、誰にも知られずに消え去るはずの命だった。9歳はりっぱな老犬だが、2時間おきの哺乳(ほにゅう)と排泄(はいせつ)の世話をして育てた家族にとっては永遠の赤ちゃんだ。

 ペットの寿命は残念ながら人間のそれよりも短い。それは悲しいことだ。けれど人に依存せずに生きられない彼らの最期を見届けるのは、飼い主の使命である。そして愛する者を看取(みと)ることができるのは、家族の特権でもある。老いも死も、やがて必ず訪れる別れも、かけがえのない一頭と出会えた幸福の一部なのだ。(作家)
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| しっぽの気持ち | 07:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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