[報道] 命の重み /福岡県
その後、センターを訪ねた。消毒液のにおいが立ちこめ、ひんやりした動物棟。ダックスフントが入っていた檻(おり)は空だが、別の檻には保護された成犬13匹がいる。近づくと、ほえたてる犬、隅へ逃げる犬、横になったまま振り返らない老犬。それぞれの犬が、元の飼い主の扱いを物語っているようで、心が痛む。
市条例では、保護から5日間で飼い主が現れなければ譲渡か殺処分となる。センターの山本康之所長(55)は「子犬の引き取り希望は多いが、成犬は難しい。飼い主は命を預かっていると自覚を持ってほしい」と強調した。
作者不詳の英文詩「犬の十戒」に、こんな一節がある。「私の生涯はだいたい10年から15年。私と暮らす前に、別れのことを念頭に置いてください」「あなたがどのように接してきたか、私は決して忘れません」。ペットを飼うとは、責任を背負うことだ。
毎日新聞 2012年12月05日
犬を飼うこと
北九州市内で小型のダックスフント27匹が遺棄された問題は、その反響の大きさに驚いた。
市動物愛護センターなどによって、引き取り手は見つかった。センターの担当者は引き渡す際、「飼い犬にとって捨てられることは、死に直結するので一番の恐怖と思う。つらい経験をした犬には心配せず暮らさせてほしい」と願いを伝えたという。今回、全国から多くの善意が集まった一方、センターには飼えない犬の引き取りを求めるケースも多い。10年度に全国の自治体に引き取られた犬は約8万5000匹。そして約5万2000匹が殺処分されている。担当者は「犬を飼うと5年、10年の付き合いになる。飼い主にはその覚悟を持ってほしい」。27匹を捨てた人物は、今回の騒動をどう見ているのだろうか。
毎日新聞 2012年11月29日
北九州のダックスフント遺棄:ひと安心 新たな飼い主の元へ
北九州市内の公園や路上に捨てられていた小型のダックスフント27匹のうち、市動物愛護センターに保護されていた6匹も27日までに引き取り手が見つかった。感染症で死んだ3匹以外の24匹が新たな飼い主の元で暮らすことになった。
愛護センターなどによると、27匹は10月8〜17日、小倉北、南両区や門司区の公園などで相次いで見つかった。首輪は付いていなかった。
その後、18匹は引き取られたが、3匹が死んだ。残る6匹がセンターに保護されていた。引き取り手がなければ殺処分するしかなかったが、26日付夕刊の毎日新聞の報道後、センターには全国から約300件の問い合わせがあり、27日までにすべて引き取られた。
毎日新聞 2012年11月28日
多頭飼育の崩壊にしろブリーダーの遺棄しろ、これまでずっと苦しい犬生を送っていたのでしょう。
今回里親となって下さった皆さんが、どうかこの仔たちの残りの犬生を幸せなものにしてくれる事を願います。
北九州の公園などにダックス27匹
小型のダックスフントが北九州市内の公園や路上に相次いで捨てられていることが分かった。25日現在、少なくとも計3カ所の27匹に上り、市動物愛護センターや民間の愛護グループが保護しているが、一部は引き取り手がいない。センターによると、同じ犬種がこれほど多く捨てられるのは珍しく、経営難のペットショップなどがまとめて捨てた可能性もあるとみて警戒を強めている。
確認されたのはいずれもミニチュアダックスフントやカニーンヘンダックスフント。多くは7〜8歳で、人間だと40歳くらいに相当するという。福岡県警などの調べでは、10月8日に小倉北区の足立公園で13匹、小倉南区の路上で10匹▽同17日には門司区の新門司公園で4匹が見つかった。
愛護グループなどによると、いずれも生きたまままとめて放置され餌などはなかった。首輪はつけておらず、手入れもなされていなかった。狂犬病予防法で義務付けられている登録番号が刻印されたステンレス製の鑑札などもなかった。小倉北区と門司区の17匹については愛護グループが保護した後、引き取り手が現れたという。
小倉南区の10匹のうち3匹は保護後、感染症で死に、1匹は引き取られ、残り6匹をセンターが保護している。センターは殺処分は避けたい考えで「飼い主が現れるまで待ちたい」。県警は、遺棄現場が、保護する人が皆無の山中などではなく「犬に具体的な危険が存在するとはいえない」として動物愛護法違反容疑での立件は難しいとしている。
環境省動物愛護管理室によると、10年度に自治体に引き取られた犬は、全国で約8万5000匹に上る。
毎日新聞 2012年11月26日
ダックスフントなど27匹捨てられる
北九州市の公園などに27匹ものダックスフントなどが捨てられていたことがわかりました。いずれも7歳以上、繁殖に使えないため捨てられたとみられています。
北九州市動物愛護センターによりますと、10月8日、小倉北区内の公園で13匹のダックスフントが捨てられているのが見つかりました。同じ日、小倉南区の河川敷でも10匹が見つかったほか、10月17日には門司区内の公園でも4匹が捨てられているのが見つかっています。
捨てられていたのはミニチュアダックスフントなどいずれも7歳以上と見られ、人間なら40歳くらいだいうことです。市の動物愛護センターでは「故意に捨てられた可能性が高い」と話しています。
「この子たちを繁殖に使っているとしたら、もう繁殖に使えないので捨てられたのかと推測はできます。あるいはたくさん飼っていて、何らかの事情で飼えなくなったので一気に捨てられたのかなと」(北九州市動物愛護センター 山本康之所長)
小倉北区と門司区で見つかった17匹は動物愛護グループが引き取りました。しかし、小倉南区で見つかった10匹は保護された後、3匹は引き取られたものの、3匹は感染症で死に、4匹はまだ引き取り手が見つかっていません。
「今、動物を飼われている方、生き物に対する責任を持って最後まで飼ってほしい。これだけは言っておきたいと思います」(北九州市動物愛護センター 山本康之所長)
TBS News 2012年11月26日
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動物愛護センター(保健所)より。
翌朝にはもうこの世にいないかもしれない犬たちの最後の叫び。
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絵に描いた様な
屑(笑)
ま、犬の年齢からみてほぼ素人ブリーダー方面かと思います。プロなら他の闇ルートを確保していると考えるのが常道ですし。
アンチ連中はペットショップやブリーダー規制は無意味などとのたまいますが、こういった事実を突きつけても尚、無視を続けるのでしょうね。「これは犬の稀なケースであって、野良猫に多い雑種の遺棄の阻止には繋がらない」だのと話題を逸らして、まるで野良猫にしか動物愛護家は関心ないかの事を決め付けて語る筈(笑)
| tunafishermann | 2012/11/28 08:56 | URL | ≫ EDIT