クマ出没被害相次ぐ 餌不足?人里に”侵入”県内目撃99件 昨年度の2倍超 /山梨
クマ出没被害相次ぐ 餌不足?人里に”侵入”県内目撃99件 昨年度の2倍超(山梨日日新聞)
全国でクマが出没したり、人が襲われたりする被害が相次いでいる。ドングリ類の凶作で餌を探しに人里に下りてきたとみられ、背景には夏の猛暑や地球温暖化なども指摘されている。専門家らは全国で捕獲されたクマの数が調査開始以来最多となった2006年度と同規模の被害が出る恐れもあるとして、冬眠前の12月までの期間、注意するよう呼び掛けている。
山梨県内のクマの目撃情報は本年度、県みどり自然課の8月末時点統計で99件と、昨年度1年間(44件)の2倍以上。捕獲頭数も24頭で、既に昨年度実績の22頭(狩猟頭数を除く)を上回っている。
自然保護団体「日本熊森協会」(兵庫県)が春から秋にかけて全国の支部で奥山の調査をしたところ、クマの餌となるブナやミズナラのほとんどが実をつけていなかった。「異常事態だ」と同協会。捕獲頭数が突出した04年度と06年度にも同じ傾向がみられたという。
同協会山梨県支部は、県内の奥山調査結果について、研究者の意見として「県内はほぼ例年並みに木々が実を付けている」ことを報告した。ただ全国的にクマの出没が増えていることから、同支部の岡明美支部長は「県などと連携し、より詳細な状況を調べることも検討したい」と話している。
全国のクマの人への被害は例年、年間で50~60人程度だが、環境省によると、本年度は8月末現在(暫定値)ですでに57人。同省野生生物課は「ブナの実は4~5年の期間で豊作と凶作を繰り返す。今年は凶作の年なのかもしれない」と指摘する。
広島県のNPO法人「日本ツキノワグマ研究所」の米田一彦理事長は「この夏の酷暑でドングリの実が早く熟し、落ちてしまったことも一因」と分析する。熊森協会の森山まり子会長は「クマの生息地となる奥山が荒れており、地球温暖化も原因。日本にわずかに残された自然林が動物を支えられなくなった」と話している。
全国でクマが出没したり、人が襲われたりする被害が相次いでいる。ドングリ類の凶作で餌を探しに人里に下りてきたとみられ、背景には夏の猛暑や地球温暖化なども指摘されている。専門家らは全国で捕獲されたクマの数が調査開始以来最多となった2006年度と同規模の被害が出る恐れもあるとして、冬眠前の12月までの期間、注意するよう呼び掛けている。
山梨県内のクマの目撃情報は本年度、県みどり自然課の8月末時点統計で99件と、昨年度1年間(44件)の2倍以上。捕獲頭数も24頭で、既に昨年度実績の22頭(狩猟頭数を除く)を上回っている。
自然保護団体「日本熊森協会」(兵庫県)が春から秋にかけて全国の支部で奥山の調査をしたところ、クマの餌となるブナやミズナラのほとんどが実をつけていなかった。「異常事態だ」と同協会。捕獲頭数が突出した04年度と06年度にも同じ傾向がみられたという。
同協会山梨県支部は、県内の奥山調査結果について、研究者の意見として「県内はほぼ例年並みに木々が実を付けている」ことを報告した。ただ全国的にクマの出没が増えていることから、同支部の岡明美支部長は「県などと連携し、より詳細な状況を調べることも検討したい」と話している。
全国のクマの人への被害は例年、年間で50~60人程度だが、環境省によると、本年度は8月末現在(暫定値)ですでに57人。同省野生生物課は「ブナの実は4~5年の期間で豊作と凶作を繰り返す。今年は凶作の年なのかもしれない」と指摘する。
広島県のNPO法人「日本ツキノワグマ研究所」の米田一彦理事長は「この夏の酷暑でドングリの実が早く熟し、落ちてしまったことも一因」と分析する。熊森協会の森山まり子会長は「クマの生息地となる奥山が荒れており、地球温暖化も原因。日本にわずかに残された自然林が動物を支えられなくなった」と話している。
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