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[報道] 環境省、風力発電に待った…渡り鳥の衝突多すぎ

 青森県の十三湖じゅうさんこ沿岸に風力発電施設を建設する計画を巡り、環境省が「渡り鳥への影響が著しい」として見直しを迫っている。

 事業者が動植物などへの影響を調べる環境影響評価(環境アセスメント)で、渡り鳥が回避しない場合、ガンやオオハクチョウなど年間約1200羽が風車に衝突すると試算しているためで、同省は「多過ぎる」としている。

 風力発電施設の建設を計画しているのは、茨城県日立市の民間企業「くろしお風力発電」。湖の南岸に15基(総出力3万4500キロ・ワット)を建て、2015年3月に運転を始めて、東北電力に売電する予定だ。

 十三湖は貝類や水生植物が豊富で、シベリアから毎年数万羽のガンやカモ、ハクチョウが飛来して羽を休める。こうした鳥を目当てに国の天然記念物オジロワシや数十羽しか生息していないとされる絶滅危惧種チュウヒなどの猛禽もうきん類が集まるため、湖全域が鳥獣保護区に指定されている。

 環境影響評価を実施した同社が昨年8月にまとめた準備書(評価書の原案)では、渡り鳥の年間推定衝突数を表で掲載。マガンだけでも「ねぐら・餌場への移動」で777羽、「渡り」で337羽。マガモやオオハクチョウを合わせると約1200羽になる。この数には、鳥が風車を避ける割合は考慮に入っていないが、環境省は昨年12月、事実上の中止要請となる「事業計画の見直しを求める」との意見を出した。

 同省環境影響審査室は「あまりに数が多い。風車が見えにくい夜間や風が強い日も餌場に移動する鳥が多く、回避率を大きくは見込めない」と指摘する。

 これに対し、事業者側は回避率を考えれば衝突数は年間10羽程度になるとし、「既存の風車で鳥が年間100羽も衝突した事例はない。実際に建設して検証すべきだ」と不満を表明し、「風力発電の普及が遅れると、日本全体の電力構成にも関わる。渡り鳥の生存権のみに焦点を絞るのは問題だ」としている。

読売新聞 2013年3月23日




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