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[書籍] 捨てられ傷つけられても生きる…多摩川の猫物語

 人間に捨てられ、傷つけられてなおたくましく生きる猫たちを、東京都府中市や川崎市などの多摩川河川敷で23年間、カメラに収めてきた写真家小西修さん(57)(川崎市中原区新丸子町)が作品を「多摩川猫物語」にまとめ、出版した。

 小西さんは「命の重みを伝えたい」と話している。

 小西さんと妻・美智子さん(57)は1990年から、多摩川河川敷などで暮らす猫にえさを与えたり、去勢・避妊手術を受けさせたりといった世話を続けている。小西さんは広告写真の仕事の合間を縫い、東京都大田区から奥多摩町まで多摩川沿いを巡回し、美智子さんは自宅近くを毎日巡る。

 世話を始めた小西さんは、えさに毒を混ぜられたり、けしかけられた飼い犬にかみつかれたりする猫が後を絶たないことに心を痛めた。捨てられるだけで虐待なのに、さらに傷つける人間がいる。自分にできるのは、写真で現実を伝えることだけ」。世話や撮影と並行し、猫の性格や特徴をそれぞれノートにメモしてきた。

 本で取り上げた猫は51匹。撮影後に死んだ猫も多い。生きた証しを記録するように、それぞれの猫に紹介文も添えた。

 アカは、ふっくらとかわいらしい外見が印象的なオス猫。穏やかな性格とともに、出会って10年後に何者かに背中を刃物で切りつけられ、姿を消したことが淡々とした筆致でつづられている。

 左前脚がないメス猫ミーヤは、両目を見開いて3本の脚で疾走する写真と、他の猫と争って左目を失った後の写真が並ぶ。飼い主が見つかり、幸せに暮らしていることも書き添えられた。

 病気で毛並みがぼろぼろだったり、虐待されて血を流したりしている写真もあえて収録した。「色んな現実を知ってほしい」という意向からだ。

 「お前が(猫を)増やしているんじゃないのか」などと罵声を浴びせられることもある。小西さんは、「猫が好きだからといって、世話をできるわけではない。原因は人間にあり、やらなければいけないことだから、やっている」と言い切る。

 「多摩川猫物語」は角川書店が出版。A5判96ページで1800円(税別)。

読売新聞 2013年4月21日




多摩川猫物語 それでも猫は生きていく
多摩川猫物語 それでも猫は生きていく

著者 小西修さんのブログ「小西修の動物ドキュメンタリーBLOG」より

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事実を包み隠すことのない、あるがままの現実の記録です。

多摩川の猫たちに限らず、日本全国に遺棄され続けている猫に共通することと思います。

一人でも多くの方に手にとって頂き、もの言えぬ猫たちの気持ちになり代わって考えて下されば幸いです。

よろしくお願い致します。

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v-206多摩川に捨てられたミーコ、読みました。とても悲しくて、涙が止まりませんでした。e-259
「こんな人間がこの世にいるのか・・・」と、そんな気持ちになりました。私の夢“絶対に叶える夢”は獣医です。これは、昔からです。苦しんでいるその気持ち、全部は分からないかもしれない。でも少しぐらいは分かる。一緒に分けてもらいたい。「助けさせて」「私に任して」「何も心配しないでほしい」私が力になるよ、ず~っとそばにいるからね。e-454私は絶対に守りたい。一つ一つ無駄ではない、大切な命を、この手で。v-222必ず。

| ♥愛♥ | 2013/06/17 17:38 | URL |

皆で頑張ろう。共に生きよう。命の限り。

| ♥愛♥ | 2013/06/17 17:40 | URL |















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