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犬と猫無責任の犠牲県動物愛護センター処分室で眠るように /山梨

犬と猫無責任の犠牲県動物愛護センター処分室で眠るように(読売新聞)

 昨年度に県内で殺処分された犬と猫は計2046匹に上る。前年度より824匹減ったが、1日5・6匹の命を絶った計算で、飼い主から捨てられた犬や猫も多いとみられる。処分の現場や、犬、猫の命を一つでも救おうとする取り組みを取材した。(越村格)

 22日午前8時45分、中央市の県動物愛護指導センター。「今日は犬3匹と猫2匹です」。獣医師免許を持つ宇田圭見子さん(49)ら職員3人が申し合わせた。

 収容ケージの奥で、甲斐犬と柴犬、秋田犬とみられる3匹が不安そうな目で震えたり、行ったり来たりしていた。甲斐犬はかみ癖があり、飼い主にセンターに連れて来られ、残り2匹は北杜市で迷い犬として保護された。

 飼い主が捨てに来たり、飼い主が分からずに保護された犬や猫は、センターや各保健所に通常4~7日間程度預けられ、引き取り手や飼い主が見つからない場合は、県条例などに基づき、センターで炭酸ガスによって殺処分される。

 3匹はそうして処分の日を迎えた。甲斐犬と柴犬は赤い首輪を着けていた。宇田さんは「秋田犬も野良とは思えない。飼い主がいたのでしょう。処分をするこの瞬間が一番つらい」とつぶやいた。

 ケージの奥は処分室に向かう通路につながる。処分室は縦1メートル、横2メートル、高さ1メートルほど。処分室内にはすでに麻袋にいれられた猫2匹がおり、犬3匹も追い込まれるように中に入っていった。処分室は「ドリームボックス」と呼ばれる。炭酸ガスを注入すると、犬や猫は眠るように命を絶つ、といわれるからだ。

小窓から中をのぞくと、3匹は何が起きているか分からない様子で、うろうろしたり、座り込んだりしている。ガー……。炭酸ガスが注入され始めた。

 バタバタバタ。程なくして3匹は一瞬、暴れるようなしぐさをしたと思った瞬間、仰ぐように口を開け、横たわった。次第に目をつぶり、時折大きく胸を上下させ、動きを止めた。

 約10分後、ボックスが開き、5匹の亡きがらが焼却炉へ運ばれた。

 県によると、昨年度、こうして殺処分された犬と猫は計2046匹。犬は前年度比237匹減の436匹で、猫は同587匹減の1610匹。このうち子犬は約10%、子猫は約77%を占める。

 センターによると、昨年度、殺処分で使用した炭酸ガスは720キロ・グラムで17万3880円。焼却の際の灯油は1万8564リットルで132万4460円。計約150万円の税金が使われた。1匹あたり732円で殺処分した計算になる。

 宇田さんは訴える。「飼い主が最後まで責任を持って飼育すれば、ここに来る犬や猫はいなくなります。すべて人間の責任なのです」

 県内の動物愛護団体なども捨て犬や捨て猫の譲渡活動を精力的に行っている。

 13年前から譲渡活動を続けている「山梨動物里親の会」は今月17日、南アルプス市六科のホームセンター駐車場で犬猫の譲渡会を開いた。市川三郷町や横浜市でも譲渡会を行う。代表の花形利江子さん(48)は「不幸な犬と猫が1匹でも減れば」と話す。

 捨て犬などの譲渡を行う「スマイルドッグ」は2006年に発足。代表の三田静実さん(65)によると、これまで718匹を28都道府県の新たな飼い主に引き渡した。

 県によると、県動物愛護指導センターに収容された犬猫を引き受ける動物愛護団体・個人の活動家は01年度に2だったが、現在は18に増えた。昨年度の団体などへの譲渡数は犬が151匹、猫が163匹で、それぞれ前年度より49匹、71匹増加した。県衛生薬務課の山田沙苗さん(33)は「愛護団体の活動が殺処分の減少につながっている」と話す。

 しかし、愛護団体に保護される捨て犬や捨て猫は後を絶たない。この日、南アルプス市の譲渡会に来た生後1か月半程の4匹の子犬は団地の片隅に捨てられていた。花形さんは「譲渡会前に会場に子猫が置かれていたこともある」と言う。

 多くの愛護団体は10人程度と小規模だ。花形さんと三田さんは、「多くの犬や猫が捨てられ処分されていることの周知が足りない。県と愛護団体が一緒に譲渡会を開くなど、もっと一丸となって取り組むことが必要」と口をそろえる。
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