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[報道] 海鳥、猫から守れ 天売島

■飼い猫、チップ埋め 登録義務

 日本海に浮かぶ「海鳥の楽園」と呼ばれる天売島(羽幌町)。海鳥を襲う猫の繁殖を減らそうと、町が島の飼い猫の登録やマイクロチップ埋め込みなどを義務付ける条例を制定した。今年4月で施行から1年がたち、今年度からは飼い主のいない猫を島外に運んで引き取り手を探す事業を始めたい考えだ。

 5月上旬の夕暮れ。小高い丘に立つと、海鳥のウトウが次々と海から帰ってくる。丘には巣穴が無数に掘られている。約60万羽がすむという。猫の標的だ。

 天売島は、「オロロン」と鳴く、絶滅危惧種のウミガラス(オロロン鳥)の繁殖地だ。羽幌港からフェリーで約1時間半ほどで着く、一周約12キロの小さな島。漁業などを営む約350人が暮らし、ウミガラスやウトウのほか、ケイマフリなど海鳥8種が飛来する。

 島は海鳥の繁殖に都合が良い。ウミガラスは断崖などに巣をつくる。人の集落と繁殖地は分かれている。

 しかし、人が島に持ち込んだペットの猫が野生化し、ウトウやウミネコを襲い出した。餌になるイカナゴの減少などもあるとみられ、町によると、北海道大の調査でウミネコの営巣地は1987年に約3万カ所が確認できたが、2010年には約2800カ所と約1割に減った。

 地元有志は動いた。1992年から町や獣医師の協力を得て、飼い主のいないネコの捕獲や不妊・去勢手術を始めた。しかし、同じネコばかり、わなにかかるようになり約5年で休止した。

 中心になったのは、島に住む自然写真家で町議の寺沢孝毅さん(53)。「島は小さな地球と言える。自然と人、ペットが調和できる場所にしたい」と活動を続けた。

 羽幌町が昨年4月に施行した条例は、海鳥の繁殖活動への悪影響を防止することを目的の一つに挙げた。飼い猫の登録を義務付け、飼い主が分かるように体にマイクロチップを埋め込む。放し飼いをする猫は不妊や去勢の手術を受けなければならない。住民や天売島を訪れる人は、みだりに餌や水を与えてはならないとも定めた。

 条例の施行以降、登録された猫は計25匹。うち17匹が不妊、去勢手術を受けた。7匹は施術済みで、残る1匹は行方が分からず処置ができなかった。「島民の方に理解をいただいた」と町は受け止めた。

■野良数百匹、「島外へ」検討

 問題は野良猫だ。飼い猫と野良猫あわせて島には200~300匹の猫がいると羽幌町は推定する。野良猫に餌をあげる人も絶えない。島民の一人は「1日3回、自宅に来る。雪の日は、白くなって待っている。食べさせてあげないとかわいそうだ」と話した。

 獣医師が飼いならして、島外の新たな飼い主に渡せないか、町は検討している。町に事務所を置く環境省の自然保護官で、東京都小笠原村など同様の条例の先例を町に紹介した渡辺雄児さん(37)は「うちの事務所にも1匹引き取り、『ネコ館長』として飼い主探しのPRに少しでも貢献したい」と話す。

 野良猫を島外で獣医師が飼いならすことについて、北海道獣医師会の森清一専務理事は「他の方法がないかも含めて検討していきたい」と、具体策は慎重に考える姿勢だ。札幌市などで獣医師が数頭を預かる試みをしているが、人になじめなかったり、飼い主が見つからなかったりすれば、獣医師が飼育を続けることになるかもしれない。

 「約2カ月たっても、人が抱けるまでになっていない猫もいる。野生化した猫の(環境に適応する)馴化(じゅんか)は簡単ではない。島内で集団で飼うのも選択肢の一つではないか」

■先駆けの小笠原村は――

■捕獲作戦、残るは数匹のみ

 東京都小笠原村も離島だ。特別天然記念物の野鳥メグロを守ろうと、飼いネコ適正飼養条例を1998年に定めた。生態系の維持をめざして猫の飼い方を定める条例は全国初だった。2010年の改正で、飼い猫にマイクロチップの装着を義務付け、不妊、去勢手術を努力義務にした。

 村によると今年4月現在、飼い猫約120匹の手術は100%実施済み。野生化した野猫に対しては05年からボランティアで「捕獲作戦」を開始。10年からは環境省の事業に位置づけられた。かごにえさを置くわなを使い、父島で8年間にわたり計約300匹を捕獲した。父島にはカメラセンサーが20台ほど置かれ、いまだ「自由の身」の野猫は数匹が確認されるのみだ。

 捕獲した猫は東京都獣医師会に送る。子猫は引き取り手が現れやすい。見つからなければ、獣医師が面倒を見続ける。

 絶滅危惧種の天然記念物アカガシラカラスバトは数年前は約40羽まで減ったが、猫対策で100~200羽に回復したという。

朝日新聞 2013年05月27日




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