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[報道] 「猫カフェ」で飼い主募集 殺処分減らす狙い /東京

 猫と触れあえる「猫カフェ」の形式で、新たな飼い主を募る活動が広がっている。先駆けになったのが東京都豊島区のNPO法人「東京キャットガーディアン」行政の保護施設から引き取った猫を自然な環境で見てもらい、飼い主を探す。殺処分を減らすのが願いだ。

 暖かな日光が差し込む部屋で、十数匹の猫が寝転んだり、走り回ったり。同NPOが豊島区南大塚で運営する猫カフェスペースだ。

 入場者は気に入った猫がいれば、飼育環境などの審査を受けた上で、引き取ることができる。飼い猫を亡くし、新たな猫を探しに訪れた杉並区の会社員水谷勝志さん(50)は「いい環境で、猫たちの雰囲気もよく分かる」と話した。

 同NPOは、代表の山本葉子さん(52)が、一人暮らしの自宅で猫の保護を始めたのがきっかけだ。それまでの飼い主募集は、街頭や譲渡会などに持ち寄る形式が多かったという。「自然に過ごす猫を見て、一緒に暮らす姿を想像して、家に迎え入れてほしい」と、猫カフェ形式の「開放型シェルター(保護施設)」を2008年から始めた。

朝日新聞 2013年4月8日




捨て猫を救う活動が広がっています

◇譲渡仲介や絵本で啓発 「終生飼育」誓約の上/殺処分の現状、伝え
 動物を飼いたいと思ったとき、ペットショップで買うのでなく、捨てられた犬や猫を譲り受ける動きが広がってきた。一つでも多くの命を救おうと、譲渡の橋渡しをする取り組みが盛んだ。

 東京都豊島区。JR大塚駅から歩いて5分のビル1階、子猫の写真の看板が目を引く。NPO法人「東京キャットガーディアン」(東京都豊島区南大塚)の開放型シェルターだ。ガラス越しの日が差し込む室内に、グッズショップ、猫カフェ、猫関連の本を置いたコーナーなどがある。

 猫カフェに入ると、茶色い子猫がすり寄ってきた。ケージ内では、タオルで作ったハンモックの中で気持ちよさそうに寝ている子猫もいる。みんな手入れが行き届き、色つやがよい。

 どの猫も、代表の山本葉子さん(50)が都内や東京近郊の愛護センターから引き取ってきた。譲渡を希望する人は何度も通ってお気に入りの猫を探すことができる。山本さんは「触れ合いながら、自分に本当に飼えるのかと考える人もいるようです」と話す。

 山本さんは02年、自宅に捨てられた猫のシェルターを作り、近隣の人と保護活動を始めた。譲渡を広めるために東京キャットガーディアンを開いたのは08年。以来、新たな飼い主が見つかった猫は今年9月に1000匹を超えた。

 自宅には去勢・避妊専門の動物病院も併設し、専従の獣医を雇っている。現在は230匹を飼育。すべて去勢・避妊手術、3種混合ワクチン、ノミ・ダニの駆除などを済ませている。子猫だけでなく、成猫も引き取り手がつくという。

 猫を譲り受けるには4万円程度の費用のほか、スタッフとの面談が必須だ。「家族の一員として終生飼育する」などの譲渡条件を守る誓約書を提出する。初めて猫を飼う人や飼育に不安がある人には、面談や電話で相談に応じている。山本さんは「愛護センターにいるすべての猫を引き取ることはできないが、一匹でも新たな飼い主を見つけ、殺処分を減らしたい」と話す。

 猫と触れ合えるのは、平日午後2~5時(火曜日を除く)、土日祝日は午後1~5時。くわしくはホームページ(http://www.tokyocatguardian.org/)で。

 千葉県内の自宅で8匹の猫を飼い、県動物愛護推進員として保護活動にも取り組む絵本作家のどいかやさん(41)はこの夏、フリーペーパー絵本「ペットショップにいくまえに」を作り、ネットで公開している。どいさんの作品には動物が描かれることが多く「犬や猫が殺処分されていることを知り、ショックでやりきれなかった。自分ができることで少しでも役に立ちたかった」と話す。

 絵本では、全国で毎日約700匹の犬猫が殺処分されている現状を伝え、人間の身勝手な理由で保健所にペットを連れてくる人たちを描いている。また、ペットブームの中で業者による無理な繁殖が行われている現状や、まだ赤ちゃんのうちに親から離され売られる子犬、子猫も登場。最後に、ペットショップで買うだけでなく、保健所や保護団体から引き取る方法があることを伝えている。

 多くの人に厳しい現状を伝えるために、モノクロ8ページの簡単な作りにしたという。絵本は「ペットショップにいくまえに」(http://bikke.jp/pet-ikumae/)からダウンロードできる。



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