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都心の野良猫見守り10年 /東京

読売新聞 2010/12/22

 東京のど真ん中で野良猫を地域ぐるみで管理する活動を続けている千代田区のボランティア団体「ちよだニャンとなる会」の活動が満10年を迎えた。住民の理解も深まり、今年度、区内で殺処分されたネコはまだいない。「人間と猫が共生できる社会を目指したい」。メンバーたちは今日も街を駆け巡っている。

 「元気でな」。そんな声に送られ、黒い雄猫がかごから飛び出し、神田駿河台のビル街の中に一目散に消えていった。生後約8か月。17日、同会が同じ場所に仕掛けた捕獲用のかごに入っていた。去勢手術を受けて18日解放された。右耳は手術済みの目印となる小さなV字のカットが入っていた。

 「もう少し小さかったり、人に慣れていたりしたら飼い主を探すんですけれどね」とメンバーのHP制作会社経営佐野光弘さん(56)。カラスやほかの猫と闘いながら生きる野良猫の生活は厳しいため、少し残念そうだ。

 会は2000年9月に発足。同年4月に区が猫の去勢・不妊手術への助成を始めたのがきっかけだ。代表の主婦栗原環さん(66)は「猫は特に好きでも嫌いでもなかった。ただ地域で猫好きと猫嫌いが対立するような状況をなんとか解消したかった」と振り返る。眉間にしわを寄せていないでまず行動を起こせば「ニャンとかなるさ」という思いが会名に込められている。

 野良猫の問題は根深い。猫好きは「かわいい」と餌をあげるが、そうでない住民にはうるさくてふんをまき散らし、ゴミを荒らす迷惑な存在。三鷹市では野良猫に自宅の敷地内で餌やりをしていた将棋の加藤一二三元名人が、隣人らに差し止めなどを求めて訴えられる裁判まで起きた。

 千代田区にもそうした対立があったが、同会は「まあまあ」とその間に入り、手術を進めた。子猫が少なくなり、区内に推計3000匹以上いた野良猫は半分ほどになり、トラブルや苦情も減った。

 会の中心メンバーは学生、主婦、会社員など10代~70代の約60人。活動に協力してくれる住民も増え、これまでに1600匹以上の手術が行われた。住民のいない場所には保健所と出動し、これまで丸の内のオフィス街、国会議事堂や霞が関の中央官庁街、英国大使館などで捕獲した経験がある。

 通常は「けがや病気の野良猫がいる」「野良の子猫を見つけた」などと通報が入ると、都動物愛護相談センターに引き取られ、一定期間、譲渡先を探し、見つからなければ殺処分される。

 会の広報担当でジャーナリストの香取章子さん(56)は「猫は基本的に屋内で飼う動物。飼う場合は最期まで責任を持ってほしい」と話している。

 会では、人慣れしやすい子猫や元飼い猫などの飼い主を募っている。
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