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老犬「ぱっくん」ありがとう /秋田

読売新聞 2011年01月31日

「我が家には、おむつをはいたねたきりの犬がいます。1日に何回もとりかえるおねしょシーツの交換を楽にしたいと思って作りました」

 これは、大館市立扇田小学校4年の金谷茉陽(まお)さん(10)が昨秋の「県発明展」に提出した文書の一部。茉陽さんが考案した「寝たきりわんこのシーツ取りかえマット」は、児童・生徒の部で発明協会県支部長賞を受賞した。

 ローラー8本を横に並べたマットにペットシーツを敷き、その上に金属で作ったはしご状の「枠」が置かれている。用を足したら犬ごと枠を持ち上げ、四隅にあるフックにかけ、シーツを交換する仕組み。雄の飼い犬「ぱっくん」のために昨年の夏休みに作った。

ぱっくんが金谷家にきたのは19年前。茉陽さんが小学校に入学した頃、ぱっくんは白内障で視力を失い、一昨年秋からは足腰も弱り始めた。ゴロンと倒れることが増え、家族が「おかしいな」と思い始めた時、ついに立ち上がることもできなくなってしまった。

 寝たきりでトイレに行けなくなったぱっくんの「おねしょシーツ」交換は母の幸さん(45)が担当。体重約10キロのぱっくんを一日に何度も片腕で抱え、かがんでシーツを交換する。大変そうな幸さんと不安げなぱっくんを見るのはつらかった。茉陽さんは「楽に交換できるものを発明しよう」と決意した。

 茉陽さんはやせたぱっくんが痛くないよう、ローラーにスポンジ素材のカバーをかけるなど改良を重ね、失敗の度にやり直した。完成したのは、夏休みの最終日。9月に発明展に出品し、入賞の知らせを受けると、ぱっくんに寄り添って言った。「ぱっくんのおかげで賞をとれたよ!」

 5歳から水泳を習っている茉陽さんはほぼ毎日練習に出かける。練習が嫌になることもあるが、ぱっくんの頭をなでると、ふかふかした手触りとぬくもりに癒やされる。8月の市大会では、練習のかいあって平泳ぎの25メートル部門で優勝。メダルをぱっくんにかけてあげると、うれしそうに見えた。

 しかし10月5日、ぱっくんは夜通し苦しげに鳴き続け、翌日亡くなった。18歳、老衰だった。マットはまだ展示中で、ぱっくんに使ってあげることはできなかった。

 幸さんは「お医者さんには夏までもたないかもと言われていた。茉陽の頑張りと入賞を見届けてくれたのかも」と感じた。「最後まで動物を飼う責任や、命の大切さも教えてくれたんじゃないかな」

 今年は卯(うさぎ)年だが、茉陽さんは、年賀状にメダルをかけたぱっくんの写真を使った。「ずっと忘れないよ」という思いを込めて。



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