青少年読書感想文全国コンクール入賞作品 /宮城
毎日新聞 2011年02月04日
■小学校中学年の部・全国学校図書館協議会長賞
◆あんずゆき「やんちゃ子グマがやってきた! ~森からのメッセージ~」(フレーベル館)
◇「しっかりうけとったよ」--名取市立那智が丘小4年・佐々木風美さん
「あたりにすむ人の安全のため、しかたなく殺されたそのクマの巣穴には、生まれて間もない二頭の子グマが残されていた。」
私は、(しかたない(・・・・・)って何だろう。)と何度も考えた。他に方法がなくて、どうしようもないという意味。この本は、その残された二頭の子グマを育てた佐世保市のいしだけ動植物園の話だ。
スタッフが大切に守った命。私は心の中で何度も「頑張れ」といいながら読んだ。でも読みながら、母グマのことがどうしても気になってしまった。しかたない命(・・・・・・)なんてあるのかな。母グマだって同じだったんじゃないかな。何度もいたい目やきけんな目にあっても、(しかたない。)って町に何度も現れたんだと思う。一頭の母グマを殺しても、次のクマも出てくるはずだ。そのたびに殺していったらツキノワグマは九州のようにいなくなってしまう。前にツキノワグマのはくせいを見た。あの大きな体を見て、人がクマを怖がるのもあたりまえだと思う。でも、「殺されてもしかたない」と終わらせてはいけないんだ。江頭園長も言っていた。「なぜこんなひげきがくりかえされるかが問題なのだと思う。」と。人は森から生まれたと本を読んだことがある。クマの命の下には、鳥や魚や虫、たくさんの命のリレーがある。人もバトンをうけとっている仲間だ。今年は国連地球生き物会議が日本で開かれるとニュースでいっていた。たくさんの生き物がいて、森や海を一つ一つ大切にしていくことが私たち、人間を守ることになるんだと思う。「本当に他に方法がないの?」と声に出して山を見ること。美しいカワセミや、オイカワがいて、クワの実や山ぶどうがあって、ヘビもいる、ちょっと怖いけどワクワクする私の大好きな山を。そして、そこにいる大きな野生の母グマとかわいい子グマを想像してみよう。
美海と元気、二頭の子グマは、「私たちを助けて。私たちは何も悪いことはしていないの。一生懸命生きているだけなの。」と伝えるためにいしだけ動植物園にやってきたんだ。美海と元気は、立ぱに育ったから、それはうれしい。でも二頭は野生じゃないしペットでもない。動物園のクマとして生きていくしかないんだ。それは、とても悲しいことだということを忘れてはいけないと思う。
おじいちゃんが言っていた。
「この山にはクマがいるが、怖がることはない。それだけいい山だってことだ。」
本当だ。山を大切にすることは、私たちの命や心を守ることにつながると思う。だって山に行くと、体が元気になるし、心がスッキリして力がわいてくるから。
私は「しかたない」という言葉を使わないと心に決めた。それが前田先生の宿題、「人と野生動物が、どうしたらこの地球でいっしょに暮らしていけるのか。ぜひ、考えてみてください。」の答えだ。
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私は、(しかたない(・・・・・)って何だろう。)と何度も考えた。他に方法がなくて、どうしようもないという意味。この本は、その残された二頭の子グマを育てた佐世保市のいしだけ動植物園の話だ。
スタッフが大切に守った命。私は心の中で何度も「頑張れ」といいながら読んだ。でも読みながら、母グマのことがどうしても気になってしまった。しかたない命(・・・・・・)なんてあるのかな。母グマだって同じだったんじゃないかな。何度もいたい目やきけんな目にあっても、(しかたない。)って町に何度も現れたんだと思う。一頭の母グマを殺しても、次のクマも出てくるはずだ。そのたびに殺していったらツキノワグマは九州のようにいなくなってしまう。前にツキノワグマのはくせいを見た。あの大きな体を見て、人がクマを怖がるのもあたりまえだと思う。でも、「殺されてもしかたない」と終わらせてはいけないんだ。江頭園長も言っていた。「なぜこんなひげきがくりかえされるかが問題なのだと思う。」と。人は森から生まれたと本を読んだことがある。クマの命の下には、鳥や魚や虫、たくさんの命のリレーがある。人もバトンをうけとっている仲間だ。今年は国連地球生き物会議が日本で開かれるとニュースでいっていた。たくさんの生き物がいて、森や海を一つ一つ大切にしていくことが私たち、人間を守ることになるんだと思う。「本当に他に方法がないの?」と声に出して山を見ること。美しいカワセミや、オイカワがいて、クワの実や山ぶどうがあって、ヘビもいる、ちょっと怖いけどワクワクする私の大好きな山を。そして、そこにいる大きな野生の母グマとかわいい子グマを想像してみよう。
美海と元気、二頭の子グマは、「私たちを助けて。私たちは何も悪いことはしていないの。一生懸命生きているだけなの。」と伝えるためにいしだけ動植物園にやってきたんだ。美海と元気は、立ぱに育ったから、それはうれしい。でも二頭は野生じゃないしペットでもない。動物園のクマとして生きていくしかないんだ。それは、とても悲しいことだということを忘れてはいけないと思う。
おじいちゃんが言っていた。
「この山にはクマがいるが、怖がることはない。それだけいい山だってことだ。」
本当だ。山を大切にすることは、私たちの命や心を守ることにつながると思う。だって山に行くと、体が元気になるし、心がスッキリして力がわいてくるから。
私は「しかたない」という言葉を使わないと心に決めた。それが前田先生の宿題、「人と野生動物が、どうしたらこの地球でいっしょに暮らしていけるのか。ぜひ、考えてみてください。」の答えだ。
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| 報道 | 15:45 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑
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| ン | 2013/07/27 07:27 | URL | ≫ EDIT