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[報道] 暮らしどうなる?/37 ペット一時預かり、苦境

毎日jp 2011年05月20日
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110520ddm013040006000c.html

◇地元の病院などに負担集中 人手も物資も薬も不足

 震災後、被災者と一緒に暮らせなくなったペットを動物病院やペットホテルで預かるケースが増えている。しかし、ペットフードや医薬品などの救援物資の輸送態勢が確立されておらず、行き届かないところもある。ボランティアも不足し、現場の負担は日に日に増すばかりだ。大忙しの一時預かり所を取材した。

 空が白みだす午前4時過ぎ、犬の大合唱が始まる。宮城県気仙沼市にある犬のトレーニングセンター、パッドアンドテイル。震災発生当日の3月11日から被災者のペットを無償で預かり始め、常に30匹前後の面倒を見ている。代表の斉藤由美さん(53)は「飼い主と離れて、精神的に不安定な犬が多い」と苦笑する。

 ケージに入った犬を1匹ずつ出して朝の散歩と食事。10分ほどかけて周辺を歩きながら、排便の状態を確認して体調の把握に努める。生活の環境が変わって下痢になる犬が多く、エサはドライフードを水で丁寧に溶かしてから与える。30匹のケージの掃除を済ますと、時計の針は午前9時。犬も落ち着き、夕の散歩と食事の時間まで、つかの間の静けさが訪れる。

 被災動物の保護は震災発生直後から注目され、「ペットを一時的に預かります」という声も全国で上がった。ただ、「なるべく身近に預けたい」という飼い主との間にミスマッチがあり、結果的に沿岸部から距離があり、被災を免れた県内の動物病院やペットホテルに一時預かりが集中した。斉藤さんは「避難所生活の合間に愛犬の顔を見に来る飼い主が多い。犬もしっぽを振って喜ぶ」と言う。

 パッドアンドテイルに初めてボランティアが入ったのは4月末。それまでは斉藤さんと会社員の夫(52)だけで30匹の世話をし、「戦場のような忙しさ。食事をする暇もなかった」と明かす。市のボランティアセンターに派遣を頼もうとも考えたが、活動時間が午前9時から午後3時と限られていたため、断念。忙しさから情報発信もできずにいたところ、偶然、東京から様子を見に来た獣医師が知人に現状を伝え、ボランティアが来るようになった。

 ノア動物病院(本院・甲府市)は7月末まで、スタッフ2人をボランティアとしてパッドアンドテイルに派遣することを決めた。第1陣として自ら乗り込んだ林文明院長(49)は阪神大震災のとき、被災地で動物関連のボランティアに従事した経験がある。二つの震災を比べ、「今回は被災地が広すぎて、関係者の連携が取れていない。被災地は目の前のことで手いっぱいでSOSを発信できず、サポートする側はどこにどれだけ支援すればよいのかつかめないでいる」と指摘する。

 林院長は被災者のペットの無料診療も行った。浦口勝一さん(63)は5月5日、愛犬のモモ(メス)を連れて受診。震災直後に耳をかゆがるようになったが、「かかりつけの動物病院が被災して困っていた」。無料診療のことは人づてに聞いたという。斉藤さんは「無料診療のことを知っている飼い主がどれだけいるだろうか。平時から『災害時もここはペットフードが届き、獣医師も来る』という態勢をつくり、情報発信すべきだった」と悔いる。

 しかし、パッドアンドテイルも診療態勢が十分と言えない。モモの場合、全身のかゆみをとる飲み薬が最適だったが、手元になく、林院長は善後策として目に入ってもよい塗り薬を処方。医薬品は、日本動物愛護協会などが発足させた緊急災害時動物救援本部を経由して全国から届くが、林院長は「正直に言うと、余っているものが送られているという印象。現場の思いが通じていない」とこぼす。救援物資が定期的に届かず、供給が不安定なことも問題点として挙げる。

 動物救援本部によると、「救援物資は県の動物愛護センターなどに配給している」という。しかしセンターが本来業務に追われて分配が滞り、一時預かり所まで行き渡らないこともあるようだ。本部に集まった約3億円の義援金は被災動物の救護活動をする団体の援助に充てるが、送金はまだ一部にとどまっている。

 斉藤さんは震災発生から半年の9月11日をめどに、預かったペットをすべて飼い主のもとに返すという青写真を描く。本業に専念できないため、生計が維持できないからだ。被災地の仮設住宅の建設は遅れ気味で、一時預かり所のニーズはしばらくなくなりそうにない。夏を迎えれば、暑さ対策のために空調設備も整えなければならず、負担は増える。斉藤さんは「長期的に助けてもらえるボランティアがいるとありがたい。金銭面で公的な支援もあれば、余裕が出るのだけれど……」と不安を口にした。【水戸健一】=次回は23日

◇治療費、獣医師会が助成

 ペットの飼い主の金銭的な負担を減らそうと、岩手、宮城両県の獣医師会と仙台市獣医師会は治療費の助成を始めた。緊急災害時動物救援本部に寄せられた義援金を活用。経済的理由から受診をためらう飼い主がいるため支援に乗り出した。福島県の獣医師会も18日から助成を始めた。

 岩手県で約100、宮城県で約130、福島県で約130の動物病院が無料で健康状態の相談を受け、治療が必要な場合、初回の治療費について5000円を限度に助成する。失職して収入がないなどいくつかの条件があり、問い合わせは岩手県が電話019・651・0310。仙台市が電話022・387・5225、仙台市以外の宮城県が電話022・297・1735。福島県が電話024・522・3921。



被災動物の治療に対して、金額や回数の限度を設けるのでは無く、こういう所で義援金を使って欲しい。

被災した飼い主に、お金が無いから治療は受けられないと思わせることも人災だと思う。

被災した動物が、ちゃんと治療を受けられ、元気になる。

動物を救うためにと募金した人達は、きっとそう望んでいると思う。



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