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[報道] イノシシの出没 耕作放棄地拠点に

東京新聞 2011年06月06日
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20110606/CK2011060602000060.html

 栃木の里山では六月中旬から七月初旬ぐらいにかけて、ジャガイモの収穫期を迎えます。この時期には、芋掘り体験やジャガイモの収穫祭など都市と農村の交流イベントが各地で行われ、ジャガイモ畑にたくさんの親子連れが訪れます。身近でこのような体験ができるのは、栃木の魅力の一つといえるのではないでしょうか。

 ところがこの季節、ジャガイモを狙って山から畑に招かれざる客、イノシシが出没して被害が発生する時期でもあります。イノシシは本来警戒心が強い動物ですから、すべての個体が悪さをするわけではありません。田畑や人家周辺に餌資源が豊富にあることを学習し、その場所にあまり危険を感じなくなった一部のイノシシが、繰り返し出没して農作物を食い荒らすのです。

 一度イノシシに入られると、一晩で作物をすべて食害されることもまれではありません。そうならないために、イノシシを田畑に寄せ付けない効果的な対策を取ることが求められます。県東部と茨城県西部の市町村は被害対策に連携して取り組み、イノシシ被害の発生場所をコンピューター地図を用いてデータベース(DB)化し、役立てようとしています。

 そのDBを分析したところ、被害発生場所の近くに耕作放棄地や人家があることが分かってきました。耕作放棄地はイノシシの隠れ場所やねぐら、繁殖場所としても使われることがあります。人家周辺にはクリや柿など、イノシシにとって餌となる資源が豊富です。

 このように見ていくと、イノシシの被害を受けやすい農村環境を、人間自らがつくり出してしまっていることに気付かされます。人口の流出や農業活動の低下によって、農村がイノシシにとって餌資源の多い安全な場所に変わりつつあるのです。栃木県におけるイノシシの分布域は広く、被害金額は毎年一億円を超える勢いです。里山で農作物を栽培して収穫するには、もはやイノシシ対策が不可欠になっているのです。

(宇都宮大農学部 特任准教授 高橋 俊守)



「イノシシの被害を受けやすい農村環境を、人間自らつくりだしている」
このような意見は初めて見ました。

そう言えば、昔は森と農村の間にイノシシや熊の餌になりそうな木を植えた区間を設けて、そこより先に動物が来ないようにしていたと言う話をどこかで見たような気がします。

イノシシも熊も鹿も、森に食料があれば人間の近くになんか来ないでしょう。

動物の住みにくい森にしてしまったのは人間です。
森を再生出来るのも人間です。




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