[転載] 犬、ネコの保護・救出活動について~新しい提案と行動する責任
たかむら勉議員のブログから転載です。
http://www.takamura-tsutomu.com/archives/1483239.html
■■■ 転載、ここより ■■■
19日午後、南相馬市小高区にて、家畜の衛生調査で車を走らせていると、目の前を犬が駆けていました。追いかけてみると、民家に3頭の犬が。吠え続けています。家の軒先には餌が大量に置かれていたので、雨の当たらないところに移動し、追加で餌を置いてきました。健康状態も良さそうでした。しかし、気になるものが、家の前に転がっていました。
干からびた犬の死骸です。このように何らかの理由で(他の動物に襲われ、食べられたのかもしれません)死亡し、放置されてしまいます。犬は、防御本能で群れ、共同で守りあっているのでしょうか。富岡の5頭も、ゴン太君を襲った野犬の群れも、そうなのかもしれません。先日も、田んぼの中に犬の死骸を発見しましたが、内臓から食べられていました。本当に残酷で、できれば見たくない光景が、そこにはひろがっていました。
飼い主さんの一時帰宅の前にその意思を確認し、保護できるものは早く保護しなくては、こうして次々に命が失われてしまいます。飼い主が帰宅した時に、こういった光景を目にしてどう思うでしょうか。いつまでも、残された動物たちの自己防衛、餌の自主調達に任せておいては、守れる命も、守れなくなってしまいます。「被災者支援、生活再建の為、一刻も早く、全頭保護・救出を行なうべき」と、環境省に重ね重ね主張して参りましたが、現在のスキームでは半年経っても終わりません。もう、三ヶ月以上も経っているんです!狂犬病予防の観点からも、過酷な生存条件となる夏を前に、私も黙ってはおられません。
そこで、独自にチームを結成し、「調査ついで」に、看過出来ない対象動物については、自ら保護することにしました。経験ある、志高い素晴らしいメンバーに恵まれ、日曜、月曜日の調査では、20㌔圏周辺にてかなり弱った犬3頭、猫14匹を救助しました。うち犬2頭は飼い主さんのもとへお返しすることも出来ました。他は連絡中で、民間シェルターや里親に預かって頂いています。
現地での活動で最も重要なのは、「情報」です。犬3頭の中には、つながれたままの犬も1頭いました。今もなお、立ち入りして餌やりを続けて下さっている方の情報をもとに、その方の判断に基づいて保護することができました。飼い主さんの意向や、その動物が置かれた状況を無視して、闇雲に救助することが正しいのかどうかわかりませんし、時には、捕獲器の使用もしなくてはなりません。こうして情報提供をいただけると、動物の保護の可否について判断することもできますし、何より正確な情報があれば、実際の救助も容易となります。
昼間は暑い為か放浪犬の目撃は少なくなってきましたが、それでも夕方になると圧倒的に目撃数は増えます。昨日だけで40頭は目撃しています。警戒区域内には、5000頭の狂犬病予防登録の犬と、同数以上のネコが生息していました。救える命は、まだまだ多いはずです。
そこで本日、環境省自然環境局の担当審議官に事務所にお越しいただき、現地の感覚とスピード感のズレ。そして、環境省・県の救出オペレーションとは別のスキームづくりについて協議させて頂きました。環境省も、一時帰宅の倍速化(一日25台→50台へ)にあわせて担当者を6名に増員し、東京・兵庫から技術者を招聘。また、獣医師ボランティアの動員を行なうなど、その体制を強化することを約束してくれていますが、私が南相馬市に独自の取り組みを提案してから一ヶ月。職員の手が足りない、とのことなので、環境省や県に、市町村の意思を尊重して支援する仕組みを検討するよう、これまでも被災者生活支援チームの担当に何度も提案し、早く「形」にしなくては・・・と取り組んで参りましたが、今に至るまで進展はありませんでした。もう待ってはおられません。
私自身、保護・救出活動を二回、のべ四日間行なわせ頂いた経験や気づきをもとに、ある提案をしました。それは、「市町村独自に、獣医師や捕獲士による専門チームを編成し、役場の臨時職員・准職員として救出プロジェクトを委託する」ことです。更には、救援本部の義援金を有効活用し、市町村独自のシェルターを設置し、その運営を仕事を失った獣医師さんに有償で委託、もしくはボランティアの皆さんに参加して頂く、というものです。動物救済を、被災者の生活支援として明確に位置づけ、同時に、被災して職を失った獣医師をはじめとする現地の住民の皆さんに、雇用の場として提供してはどうでしょうか。
すでに、南相馬市長は同意してくださっています。場所も、あてがあります。住民の中にも、喜んで協力する、と申し出てくれる人たちがいます。また、環境省としても、災害対策本部・支援チームとの協議はあるものの、「大筋では認めたい、義援金についても対象となるように働きかける」、と対応を約束してくれました。
今度は、動く番です。政府に対して「仁義を切る」責任がありますが、それは、これまで慎重に、かつ綿密に果たしてきたつもりです。それでも動きがない以上、現場を見てしまったものとして、その現実を背負う責任があります。もう、手を拱いてはいられません。今週末にある町に入ることになっている獣医師チームとも連携しながら、どうしたら結果を出せるのか、検討の時期から、実行の段階に入らなくてはなりません。もう、時間は残されていないのです。
また、これからは、あらゆる場所で情報発信を行なって参る所存です。役所が動かないなら、世論を動かしましょう。マスコミも、ネットメディアも、市民の勉強会でも何でも。見たものには、知ったものには、それを背負う責任があります。
というわけで、先日参加させて頂いたAPF主催の「報告会」の模様です。このように、映像を交えながら、どこでも勉強会を開催しますので、ご希望の方は事務所までご連絡ください。
■■■ 転載、ここまで ■■■
とうとう一時帰宅以外での救出活動が実現されるのでしょうか?
遅すぎた感がありますが、それでも、たかむら議員が真剣に熱心に動いて下さったおかげで一時帰宅時の救出が実現し、今度は一時帰宅外での救出も実現しようとしています。
畜産動物に対してもサンクチュアリ構想を築きあげ、被災した畜産動物を保護しようとされています。
ご本人は「動物の為にやっているのではない。被災した動物に関わっている人間の為にやっている」と言われていますが、私には人間も動物も区別せずに同等の命として何とか救済しようと頑張っているように見えます。
腐った政治家が多い中で、たかむら議員は輝いて見えます。
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19日午後、南相馬市小高区にて、家畜の衛生調査で車を走らせていると、目の前を犬が駆けていました。追いかけてみると、民家に3頭の犬が。吠え続けています。家の軒先には餌が大量に置かれていたので、雨の当たらないところに移動し、追加で餌を置いてきました。健康状態も良さそうでした。しかし、気になるものが、家の前に転がっていました。
干からびた犬の死骸です。このように何らかの理由で(他の動物に襲われ、食べられたのかもしれません)死亡し、放置されてしまいます。犬は、防御本能で群れ、共同で守りあっているのでしょうか。富岡の5頭も、ゴン太君を襲った野犬の群れも、そうなのかもしれません。先日も、田んぼの中に犬の死骸を発見しましたが、内臓から食べられていました。本当に残酷で、できれば見たくない光景が、そこにはひろがっていました。
飼い主さんの一時帰宅の前にその意思を確認し、保護できるものは早く保護しなくては、こうして次々に命が失われてしまいます。飼い主が帰宅した時に、こういった光景を目にしてどう思うでしょうか。いつまでも、残された動物たちの自己防衛、餌の自主調達に任せておいては、守れる命も、守れなくなってしまいます。「被災者支援、生活再建の為、一刻も早く、全頭保護・救出を行なうべき」と、環境省に重ね重ね主張して参りましたが、現在のスキームでは半年経っても終わりません。もう、三ヶ月以上も経っているんです!狂犬病予防の観点からも、過酷な生存条件となる夏を前に、私も黙ってはおられません。
そこで、独自にチームを結成し、「調査ついで」に、看過出来ない対象動物については、自ら保護することにしました。経験ある、志高い素晴らしいメンバーに恵まれ、日曜、月曜日の調査では、20㌔圏周辺にてかなり弱った犬3頭、猫14匹を救助しました。うち犬2頭は飼い主さんのもとへお返しすることも出来ました。他は連絡中で、民間シェルターや里親に預かって頂いています。
現地での活動で最も重要なのは、「情報」です。犬3頭の中には、つながれたままの犬も1頭いました。今もなお、立ち入りして餌やりを続けて下さっている方の情報をもとに、その方の判断に基づいて保護することができました。飼い主さんの意向や、その動物が置かれた状況を無視して、闇雲に救助することが正しいのかどうかわかりませんし、時には、捕獲器の使用もしなくてはなりません。こうして情報提供をいただけると、動物の保護の可否について判断することもできますし、何より正確な情報があれば、実際の救助も容易となります。
昼間は暑い為か放浪犬の目撃は少なくなってきましたが、それでも夕方になると圧倒的に目撃数は増えます。昨日だけで40頭は目撃しています。警戒区域内には、5000頭の狂犬病予防登録の犬と、同数以上のネコが生息していました。救える命は、まだまだ多いはずです。
そこで本日、環境省自然環境局の担当審議官に事務所にお越しいただき、現地の感覚とスピード感のズレ。そして、環境省・県の救出オペレーションとは別のスキームづくりについて協議させて頂きました。環境省も、一時帰宅の倍速化(一日25台→50台へ)にあわせて担当者を6名に増員し、東京・兵庫から技術者を招聘。また、獣医師ボランティアの動員を行なうなど、その体制を強化することを約束してくれていますが、私が南相馬市に独自の取り組みを提案してから一ヶ月。職員の手が足りない、とのことなので、環境省や県に、市町村の意思を尊重して支援する仕組みを検討するよう、これまでも被災者生活支援チームの担当に何度も提案し、早く「形」にしなくては・・・と取り組んで参りましたが、今に至るまで進展はありませんでした。もう待ってはおられません。
私自身、保護・救出活動を二回、のべ四日間行なわせ頂いた経験や気づきをもとに、ある提案をしました。それは、「市町村独自に、獣医師や捕獲士による専門チームを編成し、役場の臨時職員・准職員として救出プロジェクトを委託する」ことです。更には、救援本部の義援金を有効活用し、市町村独自のシェルターを設置し、その運営を仕事を失った獣医師さんに有償で委託、もしくはボランティアの皆さんに参加して頂く、というものです。動物救済を、被災者の生活支援として明確に位置づけ、同時に、被災して職を失った獣医師をはじめとする現地の住民の皆さんに、雇用の場として提供してはどうでしょうか。
すでに、南相馬市長は同意してくださっています。場所も、あてがあります。住民の中にも、喜んで協力する、と申し出てくれる人たちがいます。また、環境省としても、災害対策本部・支援チームとの協議はあるものの、「大筋では認めたい、義援金についても対象となるように働きかける」、と対応を約束してくれました。
今度は、動く番です。政府に対して「仁義を切る」責任がありますが、それは、これまで慎重に、かつ綿密に果たしてきたつもりです。それでも動きがない以上、現場を見てしまったものとして、その現実を背負う責任があります。もう、手を拱いてはいられません。今週末にある町に入ることになっている獣医師チームとも連携しながら、どうしたら結果を出せるのか、検討の時期から、実行の段階に入らなくてはなりません。もう、時間は残されていないのです。
また、これからは、あらゆる場所で情報発信を行なって参る所存です。役所が動かないなら、世論を動かしましょう。マスコミも、ネットメディアも、市民の勉強会でも何でも。見たものには、知ったものには、それを背負う責任があります。
というわけで、先日参加させて頂いたAPF主催の「報告会」の模様です。このように、映像を交えながら、どこでも勉強会を開催しますので、ご希望の方は事務所までご連絡ください。
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とうとう一時帰宅以外での救出活動が実現されるのでしょうか?
遅すぎた感がありますが、それでも、たかむら議員が真剣に熱心に動いて下さったおかげで一時帰宅時の救出が実現し、今度は一時帰宅外での救出も実現しようとしています。
畜産動物に対してもサンクチュアリ構想を築きあげ、被災した畜産動物を保護しようとされています。
ご本人は「動物の為にやっているのではない。被災した動物に関わっている人間の為にやっている」と言われていますが、私には人間も動物も区別せずに同等の命として何とか救済しようと頑張っているように見えます。
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