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[報道] 「駆除」だけでいいのか

YOMIURI ONLINE 2011年10月29日
 http://hokuriku.yomiuri.co.jp/hoksub4/sinsousui/ho_s4_11102901.htm

廣川 まさき ノンフィクション作家

 この季節になると、人里に熊が出たというニュースが頻繁に聞こえてくるようになる。富山県も熊の生息数が多いことから、野生動物との共存を考えなければならない県の一つであるが、こういったニュースが流れる度に、私が胸を痛めるのは、その解決方法がいつも、「駆除」であることだ。

  この夏、私は北緯69度を越えるアラスカの北極圏を旅した。この辺りは、木も生えることができない森林限界域であって、広大なツンドラの平原が広がることから、動物たちは隠れる場所もなく、堂々と歩いている。その様子を眺めるのが、北極圏の旅の醍醐味でもあるのだが、ここで私は、実に情けない狼に出会った。ヨタヨタと近づいてきては、虚ろな目をして、人間である私と視線が合っても逃げようともしなければ、身構えることもしない。まるで物乞いをするようにうろつきまわり、極北の狼の誇りもない野良犬同然だった。

  アラスカでは近年、生ゴミの始末をしないマナーの悪いキャンパーや、安易に野生動物を餌付けする思慮の足りない旅行者が多く、人間の食べ物の味を知ってしまった熊や狼、狐が増えてきている。こういった動物たちは、野性の秩序を守るために、射殺の対象となり、毎年多くの熊や狼が処分されている。私が出会った狼も、処分対象としてレンジャーに報告されていた。

  野生動物を研究する私の友人は、「自然を管理することは、人間を管理することだ」と言った。それだけ自然は、人間の勝手な都合や浅薄な行為によって壊され続けてきたのだ。現代における人と野生動物との共存を考えると、明らかに譲歩しなければならないのは、人間の方だ。単に動物側の処分を繰り返すのではなく、今一度、人間はどう自然と向き合うべきなのかを考えなければならない。



これまで、このブログで何度も書いて来た事が書かれている記事です。

「自然を管理することは、人間を管理すること」
「自然は、人間の勝手な都合や浅薄な行為によって壊され続けてきた」
「人と野生動物との共存を考えると、明らかに譲歩しなければならないのは、人間の方」
「動物側の処分を繰り返すのではなく、人間はどう自然と向き合うべきなのかを考えなければならない」

まさにその通りだと思います。




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